タグ： 異能警察HO4

〈概要〉 一人称：僕　丁寧な口調。西門って名字で呼ぶ。 穏やかで物腰は柔らかいがどこか暗い。人に踏み込ませないし踏み込んでこない。常に手袋をし、潔癖症だと言って人が近づくのを避けている。 実際は潔癖ではなく、自分の能力が暴走して傷つけたらという恐怖から人を避けている。本当は西門にも近づいてほしくないけど西門が隣にいる時は一番安心感があって暴走しない気がするのもあって許している。ただ潔癖ロールしすぎて最近本当にホコリとかが気になり始めた。 坐禅がルーティーン。事件で部屋に篭ってた頃はしていなかったがまた始めた。 〈生い立ち〉 実家がそこそこ歴史ある寺。曹洞宗。かといってほぼ一般家庭と同じ生活だがかじってはいる。坐禅は組む。4人兄弟の三男で妹がいるイメージ。 昔から道場に通って剣道を習っている。「坐禅だけではなくすべての日常行為に坐禅と同じ価値を見いだし、禅の修行として行う」という教えのもとルールは基本守り丁寧な生活をしてきた。人には親切にするものだと教わってきたし、もらえる笑顔や感謝の言葉が素直に嬉しかった。体格にも恵まれ自然と刑事を目指した。品行方正というより愚直。素直に人を信じられるタイプだった。若干天然で辛辣。 〈事件により〉 事件によりなんというかひねくれることを覚えた。元々はむしろ人を信じるタイプだったが人を疑うようになったし、何よりも自分が信じられなくなった。人体発火自体は自分が100%悪いわけではないかもしれないが、人が死んでるのに逃げてたり自分のせいじゃないと自分を誤魔化したり、今まで気付いてなかった自分の弱さを突きつけられた感じ。 これまでの優しく素直な接し方や真面目な生活をすることが苦になってしまったが、それでもこの生き方しか知らないので変わらず服装は綺麗であろうとしたり人に親切にしたりはしている。が、ぎこちなかったりボロが出たりで何かズレてる。とりあえず流れ作業のように今までの自分の生き方をなぞっている感じ。「こんな感じだったはず」人格とか不安定でこっからどうなるか分からない。 もしかしたら自分のように能力が暴走して苦しんでいる人がいるかもしれないし、人がどんどん死んでいるし、自分にもできることがまだあるはずと自分に言い聞かせている。正直「さっさと自殺した方が市民を守れるのでは…？」という思いが頭をよぎる時もあるし、自暴自棄になりたい時もあるが、西門と言葉を交わした時にもう気持ちは決めたので二度と倒れるわけにはいかない。西門の思いには応えたい。ここで挫けたら隣にいられない。 西門によって守ってもらえた良心に純粋に突き動かされてるのもある。 いろいろな人を疑ってるけど、一番は自分を怖がり疑っている。何より暴走して傷つけたくない。 〈西門について〉 第一印象は目立つ人だなくらい。自分とはまるで違うタイプで今後関わると思っていなかった。しかし話すうちに中身に触れて、不思議と馬が合い気づけば親友になっていた。仲の良さゆえに雑に接したり軽口を叩いたりしていたが、事件以降遠慮がありちょっとぎこちない。初対面の時からもっとちゃんとした服装をしろとか言ってたけど小言を言わなくなった。 西門のことは今も変わらず疑ってないが、自分が傷つけてしまうのではないかという不安はある。 〈能力のこと〉 ウェポンズゲートのことは正直嫌いだし怖い。超能力自体怖いもので、あまり頼るべきではないと思う。刑事として利用できるものではあるから仕事上は割り切ろうとはしている。使う時も「開け」「閉じろ」くらいしか言わない。 人体発火を見てから火が怖く重火器は怖く控えがち。基本慣れ親しんだ日本刀を出して戦う。が、ここぞという時や苦戦した時は止むを得ず出す。 〈書いてしまった小論文〉 幼い頃からルールは守って生きてきた。授業は寝ないし課題も溜めない。親に当たり前のことを当たり前にするように言いつけられ、素直に当然のように守ってきた。言われたルールの意味を知るのはいつも守ってからだった。 刑事も、人を助けるのは良いことで、お返しにもらえる「ありがとう」や笑顔が素直に嬉しかったから目指した。困っている人は助けるものだという親の教えもあり、自分が歩んできた道を疑ったことはなかった。 だが、一年前に彼の人生は一変した。彼の人生には珍しく「悪いこと」をした。罪悪感、自暴自棄、現実逃避…自分の人生にはあまり縁の無かったこれらを一気に体験した。後ろ暗いことがあると人と目を合わせられない事、道ゆく人に挨拶する気が起きない事、朝起きて朝食を食べ、スーツをきれいに整えて出勤するという当たり前のことがこんなにも難しかった事を知った。自分に期待していなければ正しい生活などする必要はない。当たり前のことを当たり前にすることが苦では無かったからやってきた。だがもうその気力は無くなっていった。 「自分がこんなことをするはずがない」と現実逃避なんてものをしてきたが、ついに心が限界に達し家に閉じこもった。 そしたら西門が来た。西門の言葉が自分をつなぎとめてくれた。 もう自分は真っ当な人間でもなく、色々な事が変わってしまって今までの自分には戻れないかもしれないけれど、「人々の笑顔を守りたい」という思いだけは譲ってはいけない。なんのために刑事になったのかは忘れてはいけない。 西門の言葉によって大切なものを見ようとしているし信じてくれた西門のためにも挫けるわけにはいかない。

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