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元子役。成長するにつれて演技の才能が伸び悩み、モデルへ転向しようかという折、自分の後を追うようにモデルとして芸能界入りしていた妹が世間一般に認知されるほどの人気になる。このまま一発当てるわけでもなく、だらだらと芸能活動をしている自分は彼女の兄として情けないし邪魔だろうと思い、周囲からの目や態度、色んなものがめんどくさくなり17の時にひっそりと事務所をやめた。 やることがなくなり、昔から暇つぶし程度に眺めていたメケメケ動画にゲーム実況動画を上げてみたところ、ちょこちょことランキング入りするような人気となる。戯れに2本ほど歌ってみたも投稿していた。そのうちのひとつは美景(一色P)のもの。一色Pの曲が好きで、彼が超会議に参加すると分かり会いに行き、そこで親しくなる。 Vtuberブームを受けて面白そうなので個人Vtuberに転生。福招雷太(ふくまねらいた)の名で、絵名(mona*)にイラスト提供をしてもらったり、美景に楽曲提供をしてもらったりして活動している。2人の創作活動に感化され、実況者時代よりも熱心に活動を行っている。そこそこの収益で生活が成り立ってきており、将来の事を考えると何か手を打たなくてはいけないな、とも思っているものの、今なんとかなってるからいいか、と問題を先送りにしている。 刹那主義、そのとき楽しければそれでいい。己に確固たる芯はなく、その場のノリで生きている。 また、子役時代に評価されていたプライドが未だ自分に残っていることを苦く感じている。 法律は、破るとめんどくさいので破らない。 暗黙の了解は、破ったことがバレないのであれば、別に。 判断基準は、世間一般の「いいひと」。 一人でいない時は、周囲から求められる「いいひと」を演じがち。 昔からドジな妹が心配で幼い頃は常に一緒にいた。妹がよく怪我をするため、応急手当も上手くなった。 今では、スーパーモデルの妹様が才能もなくちっぽけな自分なんぞに気を使う必要は無い、と思っており自分から必要以上に干渉をすることはない。 このような経緯はあれど、今でも妹は大切であり、彼女の芸能活動については素直に応援している。 大切なひと:輿水　礼菜(こしみず　れいな) 20歳　妹　モデル 心優しく、真面目な性格。ちょっとドジ。 兄のことが大好きで、後を追うように芸能界へ飛び込んだ。 モデルが本業だが、最近役者の仕事も始めるようになった。参考にしているのは兄の演技。 自分のせいで兄が芸能活動を辞めたと考え、負目を感じている。 ふとしたきっかけで礼司がVtuberをしていることを知り、場所は違えど人を楽しませる活動をしていることを嬉しく思っている。 でも、やっぱり。同じ場所で。また礼司の演技が見たいと思うのは、わたしの我儘でしょうか。 休日の過ごし方は彼が出演していたドラマを見たり、配信を見たりすること。兄には内緒。 趣味:料理、お菓子作り 一人暮らしをしている礼司に手料理やお菓子をクール便で送っている。最初は礼司に会いたいあまり家に持ってきていたが、礼司に自分の立場を考えろと言われ渋々クール便に。世間一般から見たら、ちょっと、過保護かもしれない。 「輿水礼菜です。趣味はドラマを見ることと、お菓子作りでしょうか」 「いえいえ！わたしはまだまだです。もっとお勉強させていただきます。でも、ありがとうございます！」 「礼司？ちゃんと食べてる？」 「ちょっと焦がしちゃった…うん、うん。美味しかったならよかったぁ…」 「長電話になっちゃってごめんね？この後予定あるんだもんね。…えっ　さ、さっき自分で言ってたよ…」

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