タグ： X2U(文豪×現代人) 虚ろの街 咎送り 君おは 心軋む ねっとり 終止符

４年後大学ストレート合格 学生探索者基準でざっくり成長させました。 +-------------------------------------------+ PC２　現代探索者 あなたは友人に宝探しを依頼され、＜六角塔＞に足を踏み入れた。 作成ルール：職業不問 ＊平均よりも少し小さい背、やせっぽちな体型の平凡な男子高校生 ＊家族構成は両親と妹 ＊歴史研究部に所属（週二しか活動日がないため） ＊家庭科の授業でお味噌汁を作ったのをキッカケに料理がちょっと好きになる。 彼には＜哀しみ＞の感情が欠落している。 幼稚園で仲の良かった幼馴染が遠くに引っ越した、 夏休みに育てていた蝶の幼虫が羽化せず死んだ、 小学校で飼育していたウサギが死んでしまった、 中学生のとき校舎裏で不良に絡まれて誰にも助けられずボコボコにされて金銭を巻き上げられた、 初めて家で作って披露した夕飯を妹が「キモいし不味い」と評価した、 高校生になったばかりの春、小さい頃から自分を可愛がってくれた叔父が病死した これらすべての出来事で、彼は何も感じられなかった。 よくわからなかった。 出来事が重なるたびに、妹に気味悪がられ、両親の視線もどこか薄暗さを含んでゆく。 小学校卒業間近頃にようやく「外面だけでも状況によっては眉しかめておくか」という発想に至り、 卒業式ではなんとか悲しいフリが出来た。 が、やはり付け焼き刃。 中学までの人生で出来たはずの親しい友人は今となっては一人も居ない。 高校生になって出来た「本多」は数少ない友人の一人だ。 クラスメイトとは適当にやれている。だって＜哀しみ＞以外は共有できるのだ。 高校生活でこのまま＜哀しい＞出来事が起こらなければいいと心の底から祈っている。 +-------------------------------------------+ 【秘匿ハンドアウト】 　あなたは生まれつき＜喜び＞または＜哀しみ＞の感情を失っている。 　それによってあなたはうまく生きることが出来ず、心に深い孤独を抱えてきた。 　 　ただあなたは一度だけ感情がひどく揺さぶられる事があった。 　それは大正時代の文豪「咲間葉雪（さくまはゆき）」の小説を読んだ時であった。 　何故揺さぶられたのかは定かではない。しかし貴方はそれが＜失われた感情＞によるものではないかと感じた。 　なお、咲間葉雪は大正４年に、謎の失血死を遂げている。 　―――そんな時、あなたは「本多」にこんな話を持ちかけられる。 　本多はあなたの心の問題を全く気にしたことが無いようなおおらかな性格で、あなたの数少ない友人の一人である。 「うちの言い伝えなんだけど、六角塔の中に何でも願いをかなえてくれる宝箱があるらしい。もしそれがほんとなら俺ら大金持ちになれるじゃん！で、これがその宝箱の鍵らしい。でもな、あそこすげえ廃墟じゃん、俺虫とか無理なんだよね！宝があったら半分やるからさ！あそこ夜なら人通りもないし、ちょちょっと行ってきてよ！まあ、なんにもなかったらさ…、メシでもおごるよ！」 　願いが叶う…その言葉に、＜欠けた感情＞が思い浮かんだあなたは、本多からの提案を受けたのだった。

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