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職業:殺人鬼 (※技能振りは技能一覧の暴力団組合員) 己のとある目的の為に人を殺している。 決して快楽殺人者ではない。 出来るだけ悪人と思う人間を殺している。 その善悪の天秤は彼の中にあり、無差別には殺していない。 過去、探偵事務所に勤務していた。 その後ある日突然仕事を辞め、殺人行為を開始した。 最初の殺人は数年前。 手際も上手くなく、返り血を浴びては死体処理にも手こずり、なんとか証拠になりそうなものを全て処理し終えてから家に帰って吐瀉した。 最初の殺人から一週間は不眠と過食嘔吐が続いた。 それから数ヶ月後。 場数を踏んで慣れたもので、殺人行為を行う時は仕立てのいいスーツを選び、出来るだけ返り血を浴びない距離から撃ち殺す様になった。 殺人行為の後は真っ直ぐに帰宅し、ワインを飲みながらベートーヴェンの月光第三楽章ピアノソナタを聴きながら殺人の記憶を反芻して眠る。 嘔吐もしないし、悪夢ももう見ない。 そんなある日、死体処理係として色々と自分の事情を話し、世話になっていたドヴェルグに、是非会って欲しい奴がいると言われ、赴くとそこでは異様に大暴れしている青年がいた。 血の香りと肌で感じる闘気。壁に飛び散った血飛沫や倒れ伏す人々。ただ事ではないとひと目でわかる。 ドヴェルグは「こんなはずじゃ！」と頭を抱えて机の下に隠れている。 状況は流石に分からなかったが、察しはついた。 こちらを見て巨狼の如く飛びかかり 襲いかかってくる青年に対して 「お座り」 と言い、デザートイーグルでわざと心臓ではなく両足を撃ち抜いた。 自動的に青年は座り込まざるを得ず、頭を低くして痛みに呻く彼に名前を聞くと彼は答えなかった。 答えない罰として、思い切り革靴で頭を踏みつけ床に叩きつけると彼は気絶した。 ドヴェルグから、どうやら己の目的とマッチする可能性が高いこの青年と自分を会わせたかった、などの話を聞く。 眠る青年をよく見つめて、暴れている時は分からなかったがなるほど確かに、と思い、適当に拘束し、車のトランクに載せて自分が別名義で借りている事務所に連れていく。 表向きただの会社にしか見えない事務所だし、眠れるソファーやミニキッチン等生活に必要なものは揃っている事務所だ。 気絶したままの彼に充分な手当てを施し、一応暴れないように両手両足手枷足枷をつけた状態で起きるまで目の前で足を組んで見守った。 目の前に「目的」の欠片がいる高揚感と、また暴れた時は次は殺してしまったらどうしようか、という不安感からデザートイーグルを握る手には力が強く入りすぎていた。 暫くすると彼は目を覚ましたが、何が起きているのか分からない様子だった。 手当てされた包帯や両手両足の枷、目の前のニックをじっと見ている彼に 「どうやら俺たち、相性は悪くないみたいだね。どう？俺に飼われてみない？」 と問いかけた。 何かを言おうとした彼の口にデザートイーグルの銃口を突っ込み 「返事は勿論イエスだよね。ありがとう。君の名前は？」 と目を細めて微笑んだ。 出会いの時に噛み砕かれたデザートイーグルは、記念に事務所のキッチンの引き出しに入れている。 そこから青年、マイクとの関係は今まで続いている。 他の裏の社会の人間にはある程度ビジネス的に接するが、マイクに対しては極力優しく接する。 ただし暴れたり、ニックの傍から居なくなろうとした時は調伏する。 その仕置きと、仕置きの後ニックが沢山甘やかしてくれることにより、最近は暴れなくなった気がするし、二人の関係が保たれている。 「別に汚してもいいんだけどね」と毎回行くたびに小綺麗な事務所を見て、マイクの妙なところにある常識に苦笑している。 レインコートを被っているとはいえ、マイクが良く血で服を汚すことを知っているので、事務所に来る時は彼に似合う服を見繕ってから行く。 マイクが食人をする現場に居合わせると、その様子を観察する様にじっと見つめている。 マイクのカニバリズムを見たあとも特に気にせず肉料理は食べられる。 フェンリルと呼ばれているマイクを縛って調伏している事で、裏社会ではグレイプニルと呼ばれはじめた。 ニックはほとんど怒らない。 暴れるマイクを調伏する時はまた別の話だが、基本はおおらかで穏やかな性格をしている。 しかし彼にも逆鱗というものは存在する。 彼の指輪に無理に触れようとする、指輪を奪おうとする、写真を破ろうとする、などの行動は彼の逆鱗に触れる為、やめておいた方がいいだろう。 そしてこれらについては特に自分からは言わない為、マイクも知らない可能性が高い。 過去、指輪を価値あるものだと思って近付き、睡眠薬を飲ませて眠るニックの指からこっそりと外して盗もうとした悪人を、パチ、と目を覚まして即座に額にあてたデザートイーグルで撃ち殺した経験がある。 ニックは薬自体は普通に耐性がないので、撃ち殺した後死体に覆いかぶさられながら、しばらく薬効でうたた寝した。 指輪が外される感覚に条件反射で体が動いただけの話だ。 起きてから「ああ、高かったのに」と返り血塗れのスーツにため息をついた。 殺人に慣れてから、久しぶりに返り血を浴びた瞬間でもあった。 口数自体は多い方だが、自分のことは聞かれてもはぐらかし、あまり多くを語ろうとしない。 けれどもマイクだけには、どこか優しい。年下だからだろうか？ クトゥルフ2015 特徴表 ６-１　「奇妙な幸運」 クトゥルフ神話の神性や怪物がランダムに目標を攻撃する際、その対象からは除外される。 ただし単独で攻撃される場合や範囲攻撃の中にいた場合は、対象となる。 ダイス決定後pow+1済 行動技能欄に調伏あり。数値入力はなし。

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