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元々はただ正義感の強い女の子だった しかし、あるときに一番仲の良かった友達が誘拐されてしまった 一人で助けようとはせずに警察に頼ったがその後自分でも手がかりを探していた そんなときに偶然誘拐先を見つけてしまい偶然その中を探していたために捕まってしまった そして友達が目の前で感情のない姿になってしまった その光景を何時間も何時間も見せ続けられていたため、自身も心が壊れた そんなときに声が聞こえた、と彼女は言った 「力がないものに助けることなど出来ない、助けられないものは理想を持つことすら許されない」と そうして彼女は願った 「ただ力を、周りの人を、全てじゃなくてもいい、助けられる人を助けるための力が」 しかし時間とは有限なものだった 彼女の目の前で飽きられた友達が殺されてしまったのだ 「私はまだ誰も守れていない、何もなし得ていない」 「だから・・・私は何かをなし得る、守る力がほしい」 そうして彼女は願った力を手に入れた が、それは違う形で彼女に力を与えていた そう、守る力ではない、戦い、殺す力を彼女は手に入れた 手に入れた力は自分の欲しかったものとは大きくかけ離れていた だからこそ彼女は戦うことを選んだ、戦うことで守ることを選んだのだ 戦いに終わりはない、故に彼女にも終わりはないのだろう 一生残り続ける友の最後に見た笑顔と最後の苦しさもなにもないただ無感情なその顔を心に宿して

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