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▮ 無翼のアストライア　HO2 探索者たちが学校へ転校してきて一年が経とうとしている。現在は12月、冬休みに入る1週間前だ。 その間君たちは友人として、親友として、或いは恋人として仲良く過ごしていたことだろう。 ・・・ 君は高校三年生だ。 何度目かの転校でこのクラスにやってきた 。 君は隣の席のHO1と仲良くなった。 ------------------------------------------------------------------------- ❏職業ベース 作家ベース(2015) ∟翻訳家を目指している ・・・ ▪興味P 回避/応急手当/隠れる/聞き耳/目星 ⇒基本的に人目や面倒事から避けられるように。また、避けられなかった際の対処として。 ❏特徴表 2-9『バイリンガル』：EDU×5を3つまでその他の言語に振り分けできる。 5-6『異物への耐性』：POT対抗+20％ ❏詳細 一人称：俺 二人称：お前/基本的に同世代は苗字呼び捨て HO1：名前 企鵝：ペンギンの和名。無翼だから…(？) 朝人：アストライアのもじり 好きなもの：貯金 嫌いなもの：スマホ(ネット環境) 所持してはいるが、基本的にオフにしていたり機内モードにしていたりするかも。 とにかく目立たないように、誰かにとってのクラスメイトCであるように、と生きている。 買い物といった外出も最低限のためお昼はいつも購買の一番安いパンとパックジュース。 もともとは帰国子女なこともあり、明るく周りに人が集まるような存在だった。 (両親はどちらも日本人。アメリカで再婚後自分が生まれ中学に上がる頃に日本へ帰国) ・・・ 兄である奏が殺人事件の犯人として逮捕されてからは何もかもが一変した。 押しかけるマスコミ、鳴りやまない電話、誰がやったかもわからない嫌がらせに罵声の言葉、友人だと思っていた人間からのいじめ。 家族も責任の押し付けあいで不仲になり、今まで一度だって経験したことのない、これからだってするはずもない毎日に疲弊していた。。 昔、自分には全く関係のない、名前も知らない誰かが逮捕された。 トラック運転手だった男は居眠り運転をし、どこかの幼い子供と母親を轢き殺したのだそうだ。前日に飲んだアルコール成分も少し残っていたらしい。 その男にも妻と息子がいて、これまた名前も顔も知らない誰か。彼らの名前や顔はすぐにネットに拡散されたくさんの書き込みがされていた。 普段であればそのままスルーするような内容だ。自分にとってまったく無関係の人たちの無関係な事件。 たまたまむしゃくしゃしていたのかもしれない、それともたまたま持ち合わせたちっぽけな正義感だったのかもしれない。 ただ一言、『家族も同罪』そうコメントを書いた。それだけだ。嫌がらせをしたわけでも、直接罵声を浴びせたわけでもない。たくさんの誹謗中傷の中で自分の書き込みが目に触れる事さえなかっただろう。 その加害者家族は、しばらくして自殺した。と報道がされた。 彼らが自殺した途端、世間のバッシングは彼らを擁護する声へと変わった。 そんなことをふと思い出した。 なら自分も同じことをしてみようか？そう思って歩道橋の下を見下ろす。少し前へと身体を倒せば楽になれる。 しかし結局身体は硬直し動いてはくれなかった。 彼らと自分との差は何なのだろう。 彼らの方がつらい環境に身を置いていたのだろうか？ 死にたいと思うほどつらいのに、死ねないのはなぜなのだろう。 ただわかることがあるなら、彼らが死を選ぶほどのなにかの一端に、自分でも忘れてしまっていた他愛ない一言があったのかもしれないということだ。 ・・・ 高校を卒業したらアメリカに渡るつもりで資金を貯めている。 人とあまり関わらないバイト。パッキングとか夜間の仕事とか。HO1には進路を伝えていない。 貯まった額を確認するのがHO1といる時以外の唯一の楽しみ。 ・・・ 【久喜 奏】 26歳/174㎝ 自分が生まれる前に父と再婚した母が連れてきた連れ子。半分だけ血がつながっている。 今の自分のようにただただ平凡でまた、大人しい男だった。 本が好きで今でも洋書を好んで読んでいた。 (海外で出来る仕事、また比較的人と関わらずにできる仕事ということで決めたが奏とよく絵本で日本語を勉強したことも要因の一つかも) 就職してからはそう遠くない場所で一人暮らしをしていたが、たまに顔を見せに帰ってきてもおり、事件が続いている間もなんともない顔をして食卓についていた。犯人として逮捕された今でもとてもそのような事件を起こすようには見えなかった。 ただし見えなかったからといって兄の無実を信じているわけではない。 事件前の兄に対しては特別に好き嫌いはなく、一般的な兄弟といった感じ。 生まれた時から一緒にいるため半分血がつながっていないということもあまり考えたことがなかった。 どうせ死刑になって死ぬなら、お前が被害者なら良かったのに。 こんな目に合うなら家族が死んでしまったって被害者遺族の方がよっぽどマシだと思っている。 【HO1】 初めは1人でいるのも目立ってしまうからという理由で一緒にいたが、あまり踏み込み過ぎないHO1の傍を次第に心地いいと感じている。 食べ歩きが趣味のようで、たまに誘ってくれたりお土産をくれたりする。人目を気にせず歩けるのが羨ましく感じているが、話を聞いたり貰ったお土産で自分も行けたような気がして嬉しくもある。 HO1の前でだけは普通の高校生としていたい。いつかバレた時に豹変するかもしれないHO1を見たくないという思いから卒業後は連絡を取るつもりはない。 ------------------------------------------------------------------------- HO2 一年前に起きた連続殺人事件、その犯人は君の家族だ。 間柄や関係性は自由だが、家族の起こした殺人事件のせいで家庭は崩壊し君の居場所はどこにもなくなった。 学校では酷いいじめを受けた。 君の顔は犯人である家族と共に出回っていて、行く先々で石を投げられ白い目で見られた。 どれだけ転校したかももう覚えていない。君は耐え難い苦痛を身体と精神の両方に受けている。 これで最後にしよう、そう決めて君は高校三年生の春この学校へと転校した。 君の目的は「何事もなく卒業式を迎えること」である。 また、HO１対して君は好意的な感情を持っている。 それは友愛、親愛、恋愛、どんな感情でも良い。 ・・・ ▸作成ルール ・犯人である家族についての詳しい内容を設定すること。犯人である家族の名前は「久喜 奏/ひさき そう」 ・現在探索者の苗字が犯人のものとは別のものになっている。 ▸言羽市連続殺人事件 一年前の3月から6月の3ヶ月という短い間に言羽市(ことわし)にて行われた連続殺人事件。 犯人の名前は「久喜 奏/ひさき そう」 被害者は10名以上に上ると言われている。発見された被害者の遺体の数と犯人の証言する被害者の数が合わず、未だに捜索は続けられている。 被害者らに共通点は見られず老若男女問わず殺害されていた。しかし統一して残虐な方法で殺されており、発見された遺体はいずれも身体の損壊が激しいものばかりだった。 犯人は一言だけ残している。 「ただ殺してみたかった」 自身の行いについてなんの興味も持っていないように見えた、と記事には書かれている。 惨たらしい殺害方法に多くの被害者の数から久喜容疑者には既に死刑判決が下されている。 執行されるまでにはまだ時間がある。 ------------------------------------------------------------------------- ▮ SCENARIO 2023.05.30-2023.05.31『無翼のアストライア』ロスト

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