タグ： カノヨHO1 田中のPC!

生粋の蒐集家であり、骨董マニア。知らないものに興味を持ちたがり、色んなものに触れてみたがる。好奇心の塊のような男である。 いつも楽し気に笑っている。友人のことが大好きだからだ。この街で永遠に、穏やかに暮らしていけたらと願っている。 嘘だ。全てが怖くてしかたがない。精神科医の誤診で、経歴と自分の記憶が欠けた状態で放り出されているせいだ。 自分が何なのかも分からない、いつから「カノヨ街」にいるのかもわからない。 話している相手はヴィノムスかもしれない、精神異常者かもしれない。すべてが信じられない、触れられたくない。怖い、怖い、怖い、死ね、死ね、俺をもとの場所に返してくれ！ もし戻れないのなら全て破壊して、終わりにしてやりたい、そう思うほど彼の精神は怒りと恐怖で追い詰められている。 知人の皆々の情報を蒐集することで、すべてを掌握し優位に立とうとしている。 目上の人間には媚びて、恭順を示すことで情を抱かせる。 年下には情溢れる男を演じて、頼りにしてもらうことで弱みを握る。 憂妬故自棄の行動は嘘と虚勢にまみれている。 「……精神異常者だろうがなかろうが邪魔をするなら全員殺す。 俺はデータベースを手にして、このクソみたいな街から出て、普通の生活に戻りたいんだ、そのためならなんだってする。 誤診？ふざけるなよ……………」 憂妬故自棄という名前は当たり前だが偽名。俺の気持ちまんまだよこの☓☓野郎ども、死ね…… 本名は小暮優介（こぐれゆうすけ）だったような気がする。自分の記憶の中ではおそらくそうだった。 カノヨ街の開発者チームに所属していたが、AIの漁火という謎のプロジェクトに反発したところ追放され、カノヨ街に記憶を奪われた状態で閉じ込められてしまう。 しかし、世界の破壊により、記憶を取り戻した。 カノヨ街プロジェクトを取り戻すためなら何でもする。そのためなら手を汚すことも辞さない。 そして、もうひとつ願いがある。それは、被検体として使われた哀れな少女、かのんを再び逃してやることだ。己の作った愛しい世界、そこに来てくれた患者として、小暮は彼女を大切に思っていた。 現実世界でもう一度やり直す、そのために電脳世界を駆け回ることに決めた。 イメソン あさやけもゆうやけもないんだ/夏毛 スクラマイズ/MARETU

※歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
↑ページ上部へ