タグ： 拝啓、スピカ 心臓がちょっとはやく動くだけ

【通過済みシナリオ】 ・拝啓、スピカ(新規) ・心臓がちょっとはやく動くだけ(継続) ‧✧̣̥̇‧ ［踏まれた蝉の死骸、殻。］ ねえひかる もう長月だよ 蝉の五月蝿い鳴き声が、 もうすっかり聴こえないね ほら、あそこの道の脇にも落ちてる …踏まれてるね ひかる、 蝉が羽化して成虫になったら、 七日しか生きられないんだ、知ってる？ ひかるは馬鹿だから知らないよね 折角厚い殻で身を守っていたのに、 それを脱ぎ捨ててまでしてさ 七日間、熱波と飢えに苦しみながら、 必死に知りもしない自分の存在意義を叫んで 最後は独りで死んでいくんだ 可哀想だよね 誰も耳を傾けてくれやしない 誰も助けてくれないまま 一人だと思い知らされる それが一番辛かった ひかるはこんな感情抱いたこと、ないよな ひかるは俺と同じ顔をしているから 俺と同じだったから 心底ほっとしているよ 一卵性双生児ってさ、 元々は1つの卵子から2つに分裂するんだ 俺がゴミみたいな扱いされてても 皆に愛されてるお前と血が通っているから 俺の中には半分お前が居るから ひとりぼっちで死ななくていいんだって ひかると一緒でよかった 俺さ、俺たちを蝉に例えたら お前が“無事”成虫になった蝉で 俺は抜け殻だと思ってるんだ ねえ、ひかる 独りで死ぬのは嫌だろ？そうでしょ どこにも行くなよ、行くなら俺も連れてって 俺が殻になって目を塞いでやるよ ずっとずっと汚い現実なんか知らずに お前らしく輝いていて だから羽化なんかするな ずっと一緒に居たんだから お前はずっと一人で生きていけない 俺を頼って初めて一人前になれるんだよ ねえひかる、俺を置いていかないで ずっとずっと子供のままでいて 「一生俺という殻の中で朽ち果てて」 --- ［語られる事のなかった口誦］ 　☁︎ ⋆ ✰ * ⋆ ☾ ⋆ * ⋆. ✰ * 地球から遠く離れた宙の上に 綺麗な青色の光を放つ、 大きなお星さまがおりました お星さまがあまりにも猛々しく、 光を散らして輝くものですから 周りの星たちも照らされて、 ほうきのような影を黒く落としました 星たちは、口々に 「青の王」「青の王よ」とはやし立てます .            *       .            *   .         . 「王よ」 周りの星たちよりも、 誰よりも近いところ 王が落とした、ひときわ長く伸びた影の中で 声がしました そこには、王が散らした光の粒を 一粒ずつ拾い集める もう一つの壊れたお星さまの姿がありました 「じぶんも王のように」 壊れた星は光の粒を自分の体にまといました けれどどうでしょう、光の粒は 壊れた星の黒い体に吸い込まれて なくなってしまいます 壊れた星は人知れず泣きました 「どうして、どうしてうまくいかないの」 「どうして王と同じになれないの」 「もっとぼくを見て、ぼくを愛して」 壊れた星の声は届きません 王の輝きに星たちは夢中になって 真っ黒な彼には目もくれないのです ݁ ִ  ۫ 壊れた星の叫びに気づいたのは、 青の王ただ一人でした 王は壊れた星の頭をやさしくなでて こう言いました ﹍﹍﹍﹍﹍﹍﹍﹍﹍﹍﹍﹍﹍ 検閲対象の為、一部非公表 ﹍﹍﹍﹍﹍﹍﹍﹍﹍﹍﹍﹍﹍ 壊れた星は、 ﹍﹍﹍﹍﹍﹍﹍﹍﹍﹍﹍﹍﹍ 検閲対象の為、一部非公表 ﹍﹍﹍﹍﹍﹍﹍﹍﹍﹍﹍﹍﹍ 「ああ、王に認めてもらえるのなら、ぼくはこのまま________。」        *        .                  .    * はくちょう座の中にね、 二つのお星さまが連なって 宇宙を廻っているんですって 大きな青い星が、ブラックホールの頭を いつもなでているんですって .            *       .            *   .         . 𖤐 𝙲𝚢𝚐𝚗𝚞𝚜 𝚇-𝟷 𝙷𝙳 𝟸𝟸𝟼𝟾𝟼𝟾 - 𝚌𝚘𝚕𝚕𝚊𝚙𝚜𝚊𝚛 　 ☁︎ ⋆ ✰ * ⋆ ☾ ⋆ * ⋆. ✰ * --- 【基本的な設定】 名前: 甕星 秕依(ﾐｶﾎﾞｼ ﾋﾖﾘ) 「甕星」→天津甕星(あまつみかぼし)。日本神話に登場する星神。日本神話においては星神は服従させるべき神、すなわち「まつろわぬ神」として描かれている。 「ひより」→“日和見”から。 「秕」→シイナ。殻ばかりで実のない穀物。または、名ばかりで役に立たないこと。 ※この漢字に関しては、「頭が空っぽの愚鈍なHO1」もしくは「HO1に愛情を全部取られて空になったHO2」の両方の意を込めています。『依』と合わせて、 ・「HO1に依存されるHO2」 ・「HO1に依存するHO2」 の2通りの解釈ができます。共依存かな？ 「依」→ よりかかる。頼みにする。または、もとのまま。昔ながら。 甕星+秕+依→生まれた時から耀瑠の抜け殻だった、影の存在。口承文学に語られる事のない、「まつろわぬ人」。 一人称/二人称/三人称 俺/お前、(固有名称であれば呼び捨て、耀瑠に対しては「ひかる」と呼称する。) /アイツ、ソイツ 身長:178cm 体重:61kg 年齢:17歳 誕生日:5/8？ ---------- 一見すれば喜怒哀楽に乏しく、無愛想な青年。すすんで自らの事を話そうとせず、また周りも彼に対して軽蔑あるいは憐憫の感情を向けているため、彼の個性や趣味嗜好を知る生徒は多くない。否、知ろうとしない。仮に彼に話しかけても、冷ややかな睥睨と棘のある言葉が返ってくるだけだからだ。 顔の右半分に熱傷痕があり、普通の人であれば思わず目を背けてしまうほど醜怪。嫌でも人の注目を集めてしまうため、少しでも視覚的な印象を良くしようと秕依なりに考えた自衛と周りへの配慮から、疵痕を隠すようにフェイスシールやデコラパーツで顔の半分を装飾している。 前述した顔の疵痕と長い前髪から覗く刺すような眼差しから、或る生徒は「何もしていないのに睨まれた」と主張し、また或る生徒は「全然喋らないし、正直怖い」と眉を顰める。周りの心象はあまり良くないようだ。 本来勉強は出来る方だが、敢えて及第点を取るよう解答を操作したり、他の生徒や教師の印象に残らないよう努めている。その裏、耀瑠の成績を何とか上げようと尽力しており、放課後定期的に勉強会を開いている。 秕依自身はあくまで目立たない影の存在として徹している。「自分は耀瑠の引き立て役だ」とでも言うように。 好物はペットボトル飲料のミルクティーや棒付き飴などの甘めの飲食物。日常生活の中で苛々する事が多かったため、ストレス解消目的で糖分を摂取していたらいつの間にか好きになっていた。棒付き飴は常時持ち歩くようにしている。(特に苛々した時は、飴を噛んで怒りをコントロールしている) 所謂「子供舌」であり、炭酸飲料や辛麺のような刺激の強いもの、また生野菜などには難色を示し、ハンバーグやナポリタン、オムライスなどを好む。 好き嫌いはあるが拒否反応を示す程ではないため、嫌いなものでも食べろと言われれば我慢して食べるタイプ。 *̣̥·͙̥ 〈HO1:甕星 耀瑠に対して〉 双子の片割れである耀瑠の事は「ひかる」と呼び、顔には出さないが溺愛している？模様。お弁当を分けてやったり昼休みや放課後にベタベタと体をくっ付けて戯れるのは日常茶飯事で、この年頃の兄弟にしてはやや距離感が近すぎるようにも思える。単独で居る時の秕依に比べ、双子が揃っている時の秕依は多少角が取れて柔和な印象になる。 耀瑠の身の回りの世話を先回りしてすすんでやったり、耀瑠のスケジュールを管理したり、頻繁にLINEで連絡を取り状況報告をさせたり、スマホの位置情報を共有させたり…等、挙げればキリが無いが何かと過保護気味。自分のすぐ側に耀瑠が居ないと落ち着かないらしい。 見方によれば、 『耀瑠が自分から離れて主体性を持って行動するのは、秕依にとって“都合の悪い事”である』 とも捉えられる。 両親からの扱いを受けて、“耀瑠が居る事で初めて自分の存在意義がある・耀瑠のおかげで今まで自分が生かされてきた”と自分に言い聞かせているが、それと同時に耀瑠に対してレイシズムに近い感情を抱いている。少なくとも、“俺が耀瑠だったら「1人でも」要領良く物事をこなせるし、耀瑠よりも頭の出来がいいから学校の道化にならなくて済む”位の事は考えているだろう。 それに、有無を問わず耀瑠は自分に倣って行動してくれる。世間から冷遇されている自分にとって、この隠れ蓑は唯一心を休められる場所。手放すのが惜しい。取って代わるのは現実的ではないから、それなら耀瑠という“アイドル”を仕立てる“プロデューサー”になればいい。顔も体も完璧な兄弟を好きに動かせるのは、自分しか居ないのだから。 耀瑠という“傀儡”の存在には感謝しているが、内心見下してもいる。口では「ひかるのおかげだよ」と煽てておきながら、内心は自分が居ないと何も出来ないのだと決めつけて、いつまでも子ども扱いをして縛り付けているのだ。 まるで子離れできない親のように、歪な依存心を抱いている。 *̣̥·͙̥ 〈NPC:籠井 灯に対して〉 呼称は「籠井(ｶｺﾞｲ)」。彼に対する印象は、簡単に言えば「自分のような逸れ者にすすんで話を持ちかける変人」。 大抵の同級生なら此方が突っ撥ねてそのまま疎遠になる所を、彼のように今日まで交友関係が続き果せているのは極めて稀である。灯の行動を訝しみつつ、一人で居るのもまた虚しいので、灯が話し掛けてきても特に拒みはせず、そこそこに相槌を打って“やっている”。 どうせ高校を卒業すれば途切れる縁だと思っている。加えて、前提として「自分と一緒に居れば周囲から変な噂を立てられるだろう」という懸念があり、自分から親睦を深めようとするのは彼の為にならないと考えている。そのため、このような塩対応が目立つ。 (PLは籠井灯の事が好きなのに……めそ、めそ……) ---------- 【サンプルボイス】 「…何。板書なら授業中に写しときなよ。なんで俺がお前にノート見せる前提な訳。寝なきゃいいじゃん、授業中に。」 「……、うざ(小声)。 生活指導のマニュアルしか見てない先生には分からないですよね、俺の気持ち。別に誰に迷惑かけてる訳でもないし良いじゃないですか。デコっても。もう行っていいですか？」 「ひかる、また弁当落としたの。ほら、俺のやるから。5時間目、数学でしょ。あの依怙贔屓教師。アイツの授業で腹鳴らして笑い者にされたくないだろ？ …ん。(惣菜を箸に取り、耀瑠の口に差し出す)」 「お前さ、俺と一緒に居て恥ずかしくないの？」 ---------- [技能]
EDU 12x20=240
INT 18x10=180 [職業技能]
応急手当80 (30+10+40) 鍵開け41 (1+10+30) 目星80 (25+10+45) 言いくるめ60 (5+10+45) 芸術[絵画、彫刻]25 (5+10+10) 
心理学75 (5+20+50) 歴史40 (20+10+10) [趣味技能] 回避70 (28+42) 聞き耳73 (25+48) 精神分析41 (1+40) 図書館75 (25+50) --- 部活動:美術部 　→芸術、歴史 趣味:アクセサリー作り、デコラ※ここだけオリジナルです 　→鍵開け(細かい手作業をするため)、目星(いいパーツを見つける慧眼) 得意科目:家庭科 　→応急手当、心理学 性格:よく顔色を伺う 　→言いくるめ、心理学 ---------- ↓以下秘匿情報 ◆HO2　傷物 HO1とよく似た顔立ちなのに、顔に醜い傷跡がある。君は期待されている。 INT18固定 APPを1d6＋2で決定する。 【秘匿内容】 君は「HO1になりたい」という漠然とした感情を抱いている。その解釈は何でも構わないし、君がHO1に抱く感情は自由だ。しかし、その感情は物心ついた頃からずっと心の奥底にあるのだ。 君には友人と呼べる存在は限られている。学校で出会う人々は皆、君とHO1を見比べては、いつも君の容姿を馬鹿にしていることを知っているからだ。 また、君は賢いがゆえに、両親が自分を全く愛していないことに気が付いている。愚鈍なHO1は気づいていないが、彼らは君を「将来金を稼いでくれる道具」としか見ておらず、子どもに対する愛情はHO1のみに注がれている。特に母親は露骨で、父親はどちらかと言えば無関心に近い。幼いころからHO1と明らかに扱いの差を感じてきたため、君は愛されることを渇望しながら、諦めている。 ▼作成ルール INT18固定 APPを1d6+2で決定し、顔に醜い傷跡を付ける。火傷跡やケロイド等を想定している。 （例）APP3~4→顔の半分以上に傷跡、APP5~6→顔の1/3以上に傷跡、APP7~8→顔の1/4以上に傷跡 傷跡は多少、メイクや前髪、マスク等で隠すことはできるが、あまりにも酷くそして醜い跡であるため、日常生活で隠しきることには限界がある。全てを隠しきることはできず、出会う人は皆その傷跡の存在に気づいてしまうだろう。 ▼NPCについて ・籠井 灯　男 　今年度に入ってから君のクラスにやってきた編入生。軽快な性格。何故か君に興味があるようで、転入してきてから君によく絡んでくる。君にとっては数少ない、または唯一の友人と呼べる存在だろう。 身長が低いことを気にしている。 ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ 【取得呪文】 精神交換の呪文（ルルブp.266） コスト：対象のPOWと同じ値のMP、1d3正気度ポイント 呪文の使い手はほかの人間と精神を交換することが出来る。この呪文の対象となるものは、呪文の使い手を知っていて、愛しているとか強い好意を持っている者でなければならない。 --- 記憶を曇らせる（ルルブ p.255） コスト：1d6MP、1d2 正気度ポイント この呪文の対象になった者は、ある特定の出来事を意識的に覚えていることが出来なく なる。呪文の効果は即時に現れる。その出来事が非常に恐ろしいものであった場合には、 その後になってもそのことに関する漠然とした悪夢を見るということはあるかもしれな い。 呪文が失敗した場合には、その出来事は対象の心にかえって鮮やかな記憶となって残 る。 --- 【取得AF】 AF ＜古びた鍵＞ 夢の痕跡。想いの証。無くしてしまいそうな粗末なもの。 一度だけ甕星 秕依が甕星 耀瑠に行う心理学に+50（その後はただの鍵になる）。

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