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海も枯れるまで　HO1 成瀬命（なるせみこと） 26歳　画家（デザインやイラストが主） PNはKOTOMI おっとりした性格？で基本ヘラヘラしてるけどたまにヘラる たまに一人称なるちぇになる エナドリにストロー刺して薬飲んでる いつでもどこにでも絵を描く 一年中長袖着ている 姉の名前は心（こころ） 子供の頃から絵をよく描く子でモデルはいつもそばにいた大好きな姉の心。 潮の香りが鼻を掠める田舎町の海辺で、優しい両親と美しい姉と共に幸せな日々を過ごしていた。命が小学5年生、姉が中学2年生のある日、両親が不慮の事故で死亡してしまってから地獄が始まる。 父の残した遺産目当ての叔父と叔母に姉妹は引き取られ、一向に懐く気配のない姉妹は言葉や肉体の暴力を受け虐待を繰り返される毎日だった。小学生の命に家事を全て押し付け、自分達は昼間から家にチンピラ仲間を呼び麻雀をしたり、煙草や酒の買い物に出掛けさせたりと、命が学校に行くことも許さず奴隷の様に働かせた。 声を押し殺して泣く事しか出来ない命に姉は身を挺して守ってくれた。いつも助けてくれて、命より少し大きな手で頭を撫でてくれて、優しく抱きしめてくれた大好きな姉。夜に家を抜け出して薄暗い海辺を体温の低い姉と手を繋いで歩くのが唯一の安らぐ時間だった。家事の合間に描いたスケッチブックの絵を見て「命ちゃんすごいね。上手だね」と必ず褒めてくれた、大好きな姉。 大人になり叔父と叔母の元を離れてからは、都内で姉と二人暮らしをしていた。モデルとして活動する姉と、主にウェブ系のイラストレーターやデザイナーと呼ばれる職業に就いた命。 姉はいつの日か、命がデザインしたウェディングドレスを着て、その姿を命に描いて欲しいなと笑っていた。それは命の夢になった。 だが、3年前姉が突然死んだ。服毒自殺だった。そんな素振り見せたこともないし、何に悩んでいたのかもわからない。姉は命の前ではいつだって笑っていたのだから。 その日から毎日死にたくて仕方なかった。薬を大量摂取しても、手首を傷付けたままお風呂で血を垂れ流しても、ドアノブに巻きた付けたベルトで首を絞めても意識が遠退く直前にいつだって姉の笑顔が浮かぶ。瞼の裏に白いウェディングドレスを着た姉が命をこの世に引き留めてしまう。姉がいなきゃ何も出来ない、一人で死ぬことすら出来ない死に損ない。 姉の服や物が残る部屋でひとりぼっち。膝を抱えて泣く深夜四時。薬をODし気絶する様に眠りに落ちる。 今日も命は人生に希望を見出せず、ただ死にたいと心から願っている。 命と書いて「みこと」なんて、私には似合わないよ。こんな名前、大嫌い。 職業:芸術家（画家） 言いくるめまたは説得、芸術（任意）または製作（任意）、心理学、目星、歴史または博物学 ⇨説得、芸術、歴史 ＋次の技能から３つ：コンピューター、写真術、生物学、天文学、芸術（任意）または製作（任意） ⇨コンピューター、生物学、製作（む〜ちゃん） 製作（む〜ちゃん）とは 頭の中のおともだちが出てくるか否か。自作の可愛いくらげのゆるキャラ。ムラサキクラゲモチーフなのでむ〜。側から見たらただの独り言。 幼い頃に姉と家の近くの海に打ち上げられていたクラゲを木の枝でツンツンして観察した思い出がある。 ↓以下秘匿 HO2、霞沢 瑠楓ちゃんのボトルメール 手紙っていざ書こうと思うと何書けばいいか分からないわね。それに私とあなたが出会ったのは今朝よ？手紙ってもっと何年も付き合いがある人同士が交わすものだと思ってたわ。これも世間知らずってことになるのかしらね。まあ、こんなくだらない前置きは置いておきましょう。 今朝、最初浜辺であなたを見つけた時は、思わず見とれてしまったのよ。今まで見てきた何よりも綺麗だったわ。それこそ人魚じゃないかって思えるくらいにね。もし最初に浜辺であなたを見つけたのが他の人で、あなたのそのバカっぽい内面を知らなければ、私も今頃神様だって思っていたかもしれないわね。でもあなたは神様なんかじゃない。ただの1人のか弱い女の子。 私はあなたがその身に受けてきた傷を推し量ることは出来ないけれど、とても辛い思いをしてきたことは分かるわ。そしてその苦痛から解放されたがっていることも。私は知ってる、というより…聞いてしまった。 さっきも言ったけれど、私はあなたに生きて欲しい。こんな知らない島の出会ったばかりの子供に言われても、大して響かないことは分かってる。でもこれは本気。病や老いで亡くなるのは運命だけれど、自分で自分の命の花を散らしてしまうのは悲しいわ。 私ね…人生って花だと思うの。生きて咲いているうちは綺麗で、みんなに見て貰えるけれども、枯れて死んでしまえば誰にも見向きもされなくなってしまう。生きている内は、何があったって綺麗に咲けるの。自ら咲くのをやめるなんて、勿体ないと思わない？ だから、あなたが辛くて辛くて咲くのをやめたくなってしまった時、私が隣で支えてあげるわ。あなたと一緒に咲いてあげる。なんで出会ったばかりのあなたに対して、こんなこと思うのか分からない。でもこんなに綺麗な花、散らしてしまうの勿体ないわ。 これは私のわがまま、せいぜい最後まで付き合って頂戴。 　

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