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染川 由乃(そめかわ ゆうの)。女。18歳。女。 重度二次元オタク。3L全部好き。夢はNG。Twitterのフォロワーが20000人いる絵描き。推しに対する正確な知識を得るための勉強は決して怠らない。 性格はややネガティブでオタク以外に対する警戒心が強いが悪人ではない。善意は無下にできないタイプ。 人生作品の推しが死んだショックのあまりしばらく引きこもって留年してしまったが、該当するシーンの映画化により社会復帰を果たした。 復学に関しては元から友達居なかったからそこは期待せず、高校卒業資格は欲しいからそれは頑張ろくらいのモチベーション。 私/◯◯さんor◯◯くん 家族構成:両親/姉 誕生日 8月23日 1-7 勉強家 あなたは日々学ぶことに精進している。EDU+1。また、EDUによる年齢の下限は適用されない。 職業:漫画家(芸術家)で取得 職業技能：言いくるめまたは説得、芸術（任意）または製作（任意）、心理学、目星、歴史または博物学 ＋次の技能から３つ：コンピューター、写真術、生物学、天文学、芸術（任意）または製作（任意） 少女の繭 →GOOD END 生還 (書いちゃったので残していますが以降読まなくて良いです) 一般的にイナゴと呼ばれるタイプのオタクであり流行るジャンルを転々として生きていたが、一本だけまだ無名であった頃から読み始め熱心に応援してきた作品があった。「鬼ころしの刀」である。 鬼ころしのミニパックをストローで吸引することでしか本来の力を発揮できない酒カス剣士達の織りなす現代日本ファンタジー作品。異質すぎる設定ゆえに爆発的にヒットする事はなかったが、連載開始時からいるコアな固定ファンによって8年間続いたなかなかの大作である。染川が中でも人生の推しとしたのが若妻善一(わかつまぜんいち)。女好きで捻くれていて常に手が震えているが鬼ころしを摂取すれば無敵状態が完成するキャラクターだった。 最終話を間近に、若妻善一が死んだ。 死亡フラグなんてどこを見返しても立ってなかった。主人公と冒険を共にしてきたメインキャラクターであったから、いつも窮地には陥るものの死ななかった。最後だってきっと、なんとか勝つと信じていた。 何度見返しても、推しは死んでいた。綺麗な顔で。主人公のために、後悔なんてないような顔で。決して無駄死にではない。おかげで主人公は最後の敵を倒せた。世界とアル中は救われた。それでも、それでも 善一は 精神病を患い寝込んだ。外界との通信を遮断し、オタク活動すら停止していた。そんなある日、母親が一枚の宣伝チラシを持って言った。 「善一の勇姿、映画化するって」 それだけ告げて母は部屋を出た。映画化。何が悲しくて推しが死ぬ様をハイビジョンフルスクリーンで見なくてはならないのかとも思ったが、自分の現状をふと省みて気づいた。今の自分は、死という事実への悲しみのあまり、推しを推しと呼びながら推せていなかった。人生の推しと言ったのだ。最期を受け入れて、一生を愛すのがオタクの役目ではないか。ヤクザとオタクは筋を通すことだけはしなくてはならない。映画上映日、うんヶ月ぶりに家の戸を開けた。 映画館ではそれはもう泣いた。隣の席のオタクも泣いていたのを良いことに、嗚咽を漏らして泣いた。それでも、やっと受け入れられた。推しの死を、結末を、人生を。彼にはまだ未来があった。生きて、切り拓ける人生もあった。それでも彼が選択した結末はここだった。それは彼の経験や信念に則ったものだった。文句なんて言えるわけない、彼は最期まで「若妻善一」だったのだ。 推しの人生を受け入れてから、乱れまくっていた自分の人生の矯正を始めた。寝込んでる間に新刊2冊とも落としたし、イベント飛んだし、そういや学校行ってないわ。ヤバ、単位足りん。留年じゃん。これからも推しを推し続けるためになんとかしよう。とりあえず行こう、学校。 (実在する作品とは一切の関係は無く、また既存の作品を誹謗中傷する意図はありません。あとネタバレも一つもありません。)

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