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才能：殺し（ナイフ）：的確に相手を傷つけることができる。 　　　　　　　　　　　本人はこの才能を恐れている。 殺し（回避）　：直感で避けることができる。 　　　料理　　　　　：二次的なもの。包丁使いがとても上手。 　　　　　　　　　　　器用に料理を作ることがでいるため、孤児院でもよく任されている。 　　　　　　　　　　　落ち込んでる兄弟がいたら、好物をその日の夜のメニューに出してあげたり。 上流階級のブラックフォード家の次男であったが、5年前の9歳の時に家に押し入った強盗殺人により両親と兄を亡くしている。 自分たちを抱きしめて守り後ろから刺された母。自分たちを守ろうとして刃物で切り掛かり返り討ちにあった父。 兄は人質にされていたが、もはや人質の効力を無くした瞬間、殺された。 母の手の中で気絶した双子の弟、ジョシュアを守らないと。 守らないと。守らないと、守らないと。 危機的な状況下で、無意識に才能が開花したのか。 気がつけば、強盗殺人犯を、父親の持っていた護身用のナイフで…誰が見ても必要以上に刺し、刺し、刺して、殺した。 それは顔も体も足も手も刺し傷がないところがないくらい。正当防衛とはとても言えないほどにむごい死体だった。 振り返ると、ジョシュアにも血が少しかかっていて……それを見た瞬間、家を飛び出していた。 見られたくない。見せられない。弟に異常者を見る目で見られたら、生きていけない。どこか、どこかへにげなきゃ。 裸足で家を飛び出して、できるだけ人のいない方へと。雨の中、茫然自失の状態で血まみれで逃げて歩いているところをヘレンに保護された。 逃げる場所はどこでもよかった。ただ、家族に、弟に合わせる顔がなかった。 記憶を失ったふりをして、ジョセフはヘレンの腕に倒れこんだ。 …こうして、アダムスハウスにて暮らすこととなった。 家族を助けられなかったこと、仇とはいえ人を悍ましいほど刺して殺してしまったこと、 唯一生き残った弟から逃げてしまったことに罪悪感を抱いており、 そして制御できなかった自分の才能に恐怖心を抱いている。 才能は包丁使いのうまさなどで生活上では現れるため、 周りには料理の才能がある、という風に見えているかもしれない。 普段は比較的大人しく、世話焼きで穏やか。 弟妹は自分の双子の弟ジョシュアと重ね合わせる部分もあり、 絵本の読み聞かせをしてあげたりとメアリや弟たちを可愛がっている。 兄たちのことも、心から支えたいと思っている。 夜はあの悪夢を思い出し眠れない時もあり、 そういう時は誰かの布団にこっそり潜り込んで眠っている。 この孤児院は第二の家族ともいえ、もう大切な人を誰も失いたくないと強く願っている。

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