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◯フェレシア(Felescia)/『アイラスの双眼』HO2：情報屋 【ディアスシア】：「私を信じて」「私を許して」「無邪気」 【紫蘇】：「力が蘇る」「善良な家風」 ・染み一つない積もり立ての新雪を思わせる真白い髪を長く背後へと伸ばし、ふわりと広がるその翼を畳むようにリボンで結んでいる。双眸は透き通った青色であり、雪曇り一つない冬の晴れ空を思わせる。些か重たげに瞬かせる曇り空の瞼の下で、蒼穹がしかし、確かに輝いている。 ・小柄ながら、発育の良いすらりとした体躯。力はほどほどであるが、体力と器用さ、そして素早さは目を見張るものがある。小柄な身体で長い髪を背後へと揺らしながら素早く動きまわり、自身の職務へと励んでいる。 　容貌もそれなりに整っており、その小柄な身体が細やかに動くさまは、すらりとした白猫が優美に動く姿にも似ている。 ・常にどこかおぼろげな、眠たげにも見える表情をした、どこか些か淡々とした性格。感情の起伏が緩やかであり、あまり大きく表情が変わることはない。 　だが、感情がないというわけでは決してなく、ただふんわりおぼろげなだけ。むしろ、それなりに素直な質であり、ある程度付き合いができれば、薄っすらと様々な感情が静かな容貌と、そして声音や仕草に浮かび上がることが見てとれる。 　また、自身の意見ははっきりと伝える性格でもあり、ふんわりとした容貌や態度からは些か驚かれるほどにまっすぐな意見が飛び出すことも。 ・些か警戒心が強く、また気まぐれな性質。あまり自分が好ましく思わないことや、気分が乗らないことはやりたくはない。 　けども、命令や組織に対しては忠実であり、与えられた仕事であればきちんとこなす真面目さを持つ。 　また、気まぐれな質の半面些か凝り性な性格もしており、一度始めた仕事はきちんと遂行しなければ気が済まない。目を見張るほどの体力があるがゆえに、それを生かして数日はぶっ通しで徹夜をし、仕事をこなすことも造作もない。気分さえ乗れば。少しばかりワーカーホリックの気があるかもしれない。 ・元来持ち得る器用さ、そして頭脳と相まって、主にコンピューターを使った情報管理を得意とする。機械いじりも得意。情報を探り出すことに関してはかなりの腕前を持っており、それこそ、まるで細い路地の隙間に消えていく猫のように、セキュリティの合間にすらりと滑り込んで情報を抜き取ってくる見事な実力を持っている。 　ただ、最初から得意だったわけではなく、この仕事についてから、何か役に立ちたつことを身に着けたい、の一心で努力をして身につけたもの。最初の内はそれなりな回数失敗をし、なんやかんや痛い目を見ている。 　さりげなく人のことを観察しており、好みや性格、癖などを把握している。これはもちろん仕事でも役立てており、ふんわりとした性格とは裏腹に、他者と渡り歩くこともそれなりに得意としている。こちらもまた、元来からの観察癖はあったものの、仕事として役立ててれるように、頑張って磨いたものである。 ・つまるは、努力型の秀才。決して天才ではなく、いくつもの積み重ねで実力を身につけてきた。 　また、現在ではきちんと理論的に考え、物事を運ぶように意識しているが、その実、元来な気まぐれさと相まって素の性格はそれなりに脳直な負けず嫌い。あまり深いことを考えず物事を進行しがちになってしまうのを、こちらも努力で修正をしている。 　だが、疲れているときや、面倒臭さがピークに達したときなどは、考えることが面倒になって、勢いのままに直進しようとしてしまうところがある。 　端的に言ってしまえば、それなりに元来のお転婆である。ほんの時折、お転婆で気まぐれ、無邪気ともとれる姿が顔を覗かせることがある。 ・警戒心が強い性格ながらも、組織や、また懐にいれた人間に対してはやんわりと接する。 　自身から世話を焼くことも、得意ではないが、少なくはない。些かわかりづらい親切心で、それなりな手助けをしようとするときはあるものの、それよりも向く人物がいる場合はそちらに放り投げて、自身は見守っていることが多い。 ・なんやかんやコンピューターの前に腰を掛けて仕事をしていることが多いが、仕事をしていないときは、特にあてもなくふわりと施設内を彷徨ったり、日当たりのよい場所で本を読んだり、またぼーっと映画を見ていたりする。強いていうならばの趣味は映画鑑賞。最近の映画から、それなりに古い映画まで。特にジャンルに大きな好き嫌いはなく、なんでも見る。ただ、どちらかといえばロマンスよりはミステリやアクションが好み。 　また、手先が器用な上に自身がたくさん食べるために、料理を作ることも得意。というよりも、自身が食べる量を他者に作らせるのが申し訳なくて時々自分で作るうちに、いつの間にか何となく上達していた。こちらも特に得意料理はなく、なんでも作れる。だが、簡単に食べれる好みとして、サンドウィッチやおにぎりなどの軽食系のレパートリーが豊富。また、形が大きい。かなり大きい。そんな大きなサンドウィッチやおにぎりを、小さな口で、けどもアッという間にぱくぱくと口に運んでいるときは、ふんわりと満足げに表情が緩んでいる。 ・体格が小柄なために、護身術として拳銃の腕前を磨いている。細やかな作業が得意なため、拳銃の扱いも優れており、こちらもそれなりな腕前。 　無限大な体力と、素早い身のこなしでのヒットアンドアウェイを得意とする。 　だが、力が強いわけではない上に、自身の仕事は戦闘ではないと認識しているため、よほどの時でなければ前に出ることはあまりしない。 ・名前はギリシャ語の「Feles(猫)」+ディアスシア(diascia)から名乗った造語。 　白猫モチーフ。 ・カラーコード：#F4FBFE　スノーホワイト ・誕生日：12月31日 ・「プラネテス(キタニタツヤ)」 【特徴表】 25：鋭い洞察 46：寄せ餌　50pt 【花言葉】 100：クロッカス 「信頼」「青春の喜び」「愛したことを後悔する」 報われないことは最初から知っている。それでも愛したのだから仕方がない。貴方は近いうちに悲しみにくれることとなるだろう。それでも愛は止められない。心地よい絶望に沈んでいく。 21：黒百合（くろゆり） 「恋」「呪い」 嫉妬の炎に焼かれたか。裏切りの波に飲まれたか。貴方は笑顔を称えながら人を沈め、友の首に手をあてる。それも愛だと確信しながら。 91：春紫苑（はるじおん）・ハルジオン 「追想の愛」 会えない人を、いつまでも思い偲ぶ。あの人しか考えられない。あれ以上の思い出など出来るはずもない。いつまでもいつまでも、過去にしがみつく悲しい人なのが貴方。悲しみでは前へ進めないのも知っている。悲しみを活力に変えられるのが貴方だ。 【通過シナリオ】 ・『アイラスの双眼』 ・『夜を喰んで生きる』 ・『ごぜんにじにあいにきて』 ・『あなたが眠りにつくまえに』 ＜以下、『アイラスの双眼』HO2：情報屋　秘匿情報有り＞ ・すでに10年、HMUに所属するベテランの職員。 　気まぐれでふんわりとした性格とは裏腹に、血がにじむような努力で現在の実力と信頼を獲得してきた。 　組織に保護をしてもらい、今まで働かせてもらっていることには、きちんと恩義を感じている。そのため、組織、そしてボスに対する忠誠心は厚く、命令や仕事を受ければきちんと遂行しようとする。ただ、すべてが全て従うわけではなく、時々気まぐれで意見をするのはご愛敬。 　ただ、基本的にはなついており、その気まぐれさこそ、猫のようである。 ・また、「西本リン」とは、同期で仲がいい友人。彼には組織の中でも一番といっていいほど気を許しており、彼のことは「リン」と呼んでいる。 　仕事終わりが重なれば、よく一緒にご飯を食べている。また、週末お互いの時間が空いたときは、お菓子やピザなどを用意して、一緒に映画やドラマの鑑賞会をするのが10年来の日課。観る映画はお互いの気分で決めており、互いのオススメを見合うこともあれば、流行りの映画などを耳にして観ることもある。その時に手料理を振舞うのも、既にお約束になっている。遅くまでぶっ通しで映画を鑑賞して、リンが寝落ちるところまでもお約束。先に眠った彼に毛布をかけて、そんな彼の傍で同じく毛布にくるまって眠る時間が、実はいちばんゆっくりと眠れる時間。 　ずっと一緒にいること、そして彼の穏やかな性格を非常に好んでおり、彼の傍では落ち着くことができる。組織の中では彼に対しては特に素の性格や気まぐれなところを見せがち。裏を返せば、さして遠慮することなく甘えてもいる。 　彼がいつも心配をしてくれるから、任務や仕事で無理をせず、きちんと帰ってこなきゃな、と思っている。 ・組織に入ったばかりのころはその実、顔や感情にはほとんど出さなかったが、実力をつけることに躍起になっていた。 　ゆえにかなりの無茶を重ねて、その実、身体にはその時につけた傷跡がかなり多く存在している。 　だが、そんな自分のことを、誰よりも心配してくれたのが、同期のリンで。 　彼がいつも声をかけてくれたから、少しずつ、落ち着くことができて。 　ずっと笑えなかったけれど、でも、リンと一緒にいるうちに、少しずつ、笑えるようになった。 　……たったひとりになってしまったって、思っていたけれど。でも、一人じゃないんだって、思うことができた。 　彼がいてくれたから。 　だから、彼のことは誰よりも、何よりも信頼していて。だから、甘えてしまっている。 ・そして、そんな彼のためにも、ボスのためにも、組織のためにも、頑張りたい気持ちが強い。 　現在の努力も、彼らへの恩を返すために身につけたといっても過言ではない。 　けども、だからこそ。……合言葉をうまく覚えられない、自身の悩みを、彼らにも伝えることができていない。 　伝えなければまずい状況になれば、当然伝えるつもりでいるが、現時点では特になんとかなってしまっているから。 　何とかなるなら、何とかするわ。だって、今までだって、そうしてきたんだもの。　 ・そして、十数年前の、あの事件のことは。 　ずっと、ずっと覚えている。 　なぜか、詳しくは覚えれていない。 　でも覚えてる。 　母を、父を、家族を殺したHO1のこと。忘れられるはずがない。 　組織に入って、ここまで努力をしてきたのも。 　ーーーー一重に、いつか、再び出会ったときに、復讐する力を付けるため。 　あの時は守られることしかできなかった、逃げることしかできなかった。 　母を、父を、家族を、守ることなんてできないほどに自分は子供で。 　…………それが何よりも、あんまりにも悔しくて、悔しくてたまらなかった。 　守れなかった自分が。逃げることしかできなかった自分が。守られるだけだった自分が。 　そんな自分が嫌だったから。 　イヤで嫌で、悔しくて苦しくて仕方がなかったから。 　だから、組織でがむしゃらに努力をして力を付けた。実力をつけた。技術を磨いた。 　「いつか」再び、出会ったときに。 　必ず、必ず。復讐をするために。 　母と父の、家族の仇をうつ為に。 　そのために、その為だけに。 ・首の鈴は、昔、父がくれた小さなキーホルダーについていたもの。 　それを改造して、チョーカーとして常に首に着けている。 　その音が鳴らないよう、足音を殺して歩く術を身につけた。 　その音が鳴らないよう、引金を引く術も身につけた。 　全部、努力した。 ・本名は「蘇眞舞緒(そうま・まお)」 　現在名乗っている「フェレシア」という名は、ボスとはじめて会ったときに「猫のようだ」と言われたところから名乗っている。猫に、自分が、………そして、母が好きだった花であるディアスシアの花を掛け合わせた造語。 　ディアスシアの花言葉のように、自分を信じれるように。自分が今まで重ねてきた努力を、信じることができるように。 ・そしてね。猫って、九つの命があるの。 　だから、八回は死んだとしたって生き返って。 　その九生の中、一度覚えた怨みは、いつまでだって忘れないって言われてるのよ。 ・母を、父を。家族を殺された憎しみを、ずっと、ずっと忘れないために。 　いつか、そいつに。ーーーーHO1に再び出会うことがあった、その時に。 　募りに募ったこの怨みとともに、心の臓を射貫いてやるために。喉元を咬みちぎってやるために。 　私は、忘れないの。 　この怨みを忘れることがない、私のことを信じてるの。 ・以前は、素の性格らしく、無邪気に感情がよく変わる子供だった。 　けども、あの事件以来、感情をうまく浮かべられなくなってしまった。 　希薄になった感情はきっと、残りはすべて、たったひとつの気持ちに回してしまったのだと思う。 　だってね、知ってる？ 　ーーーー猫って、本当に怨み深いのよ。 ・蘇眞の「蘇」は紫蘇から。紫蘇の別名は「イヌエ」。猫と犬。 　そして、九生を持つ猫、幾度となく「蘇る」。 　まお、は中国語の「猫」から。 【秘匿HO】 HO2：優秀な情報屋 あなたは努力家であり確かな実力と信頼を10年ほどの仕事の中で獲得している。 あなたの所属するHMUは国からの依頼も受ける半国家組織であるが、中立を保つために国からの監視はされておらずボス個人が取り締まっている。 ▼秘密 あなたはHO1に両親を殺された過去を持つ。 何処かの部屋で自分を抱きしめる母を殴りつけ、止めに入った父をも殺した。 その後の事はよく覚えていない、ただひたすらに逃げていた時、組織の人間に助けてもらいそのままここで働くことになった。 ▼才能 あなたはCONを3d6+6で算出する。 忍び歩き+20%のボーナスがつく。 ▼悩み あなたは会社内で使われる合言葉をいつまでも覚えられないでいる、聞こえはするがなんと言っているのか分からず嫌悪感を催すのだ。 優秀であるとされる自分の立場のためにこの事実を誰かに話したことは今まで一度もない。 ▼友人 あなたには同期の友人がいる、組織に入った頃から共に励み高め合ってきた親友とも言える存在であり、社宅で同室の同居人。 彼の名前は「西本　リン」という24歳の若者で黒髪に背の高い男だ、あなたとはバディを組んだことは無いもののいつも近況を報告し合っている。非常に穏やかな人柄で現場よりも事務仕事が多い、暗殺などに向いていない性格。 HO1の事は警戒しているようだがあなたなら大丈夫だろうと信頼している。 どのような関係性かはPLが好きに決めて良い。 好きな食べ物は鯖みそ 一人称：僕　二人称：君　 ▼ボス 内常 冬至（44） HO2の上司でありHMUのボス、貴方の事を信頼しておりシナリオ開始時HO1とバディを組み監視するように伝える。 非常に優秀な上司で部下を大事にしているが、ボスとして冷酷な判断を下すときもある責任と判断力に優れた男だ。 裏社会に向いていない西本の事を気にかけて貴方にも西本を任せているところがある。 一人称：わたし　二人称：君 ▼個別推奨技能 拳銃、回避、交渉系技能 ＜以下、通過シナリオネタバレ有り＞ ・『アイラスの双眼』：SAN値-16,拳銃+6,オカルト+5,ツァス＝ヨ語+10,クトゥルフ神話技能+4 ・『夜を喰んで生きる』：SAN値+2,目星+5 ・『ごぜんにじにあいにきて』：SAN値+8 ・『あなたが眠りにつくまえに』 ●後遺症 眼球交換：解釈はPLにお任せするが、探索者の片目が交換された状態で生きていく。 　→左目が濃い青色、海色になる。 神性の破棄：HO1は3d6でSTRを決め直し、HO2はCON-6する。 これから探索者は人間として生きていく。 ・蘇眞李侑：双子の兄。まだ、どう接したらいいか正直わからない。ただ、無意識的に甘えている。 〇習得呪文 〈ハスターの招来／接触〉 〈ビヤーキーの招来従属〉 〈ルリム・ シャイコースの退散〉 【立ちこめる夜霧】(基本271pベース) 3MPと1d2のSANを支払う。 霧を立ち上らせる水域の水をボウルかカップに入れ、その水面を撫でるようにそっと吹くと、水域から濃い地上霧を発生させることができる。 呪文をかけることができるのは夜間だけである。日の出と共に霧は消える。

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