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小椋 康太(おぐら こうた) やる気だけはたくさんある新人刑事。キャリア組としての採用だが、周囲からはこき使われている。 頭でっかちで講釈を垂れたがるが、大事な所が抜けがち。 某有名大学の法学部を卒業し、その暇な時間は俗悪映画を見ながら時間を潰していた。サメよりもゾンビ映画の方が好き。 そのため、本人は一切気にしてないふりをしながら、若干大学で学んだ内容を鼻にかけている節がある。ロクに役に立ってないのに。 グロ耐性があると本人は豪語するが、実際の事件現場にはたじたじ。真っ先にお外で虹色を撒き散らすタイプ。 情報屋さんにも胡散臭そうな眼を向けるものの、いざとなったらガッツリ頼りにしちゃうザコ。 ――――どうでもいい過去話―――― 元々あまり体が強いタイプでも無く、周囲からからかわれて過ごしていたのもあり、どこかほの暗い正義感を抱いて成長していた康太少年。それでも何か出来たかと言えばそんなことはなく、昔から頭でっかちだったのは変わらなかった。 そうして、その性格はいざと言う時にその身を助けてしまう。 小学生の頃、雨の日の河川敷に足を取られて友達が一人川に流されてしまう。皆が助けに向かっている中、一人警察を呼びにと反対方向に駆け出していく。 そうして呼んだ警察が駆け付けた頃、既に友人グループは流された後だった。 誰も、彼を責めることはなく、友人たちの死を悼むのみ。 責めたのは、自分だけ。どうして、逃げ出してしまったのか。どうして、あの時自分も助けに行かなかったのか。 どうして、僕も一緒に死ななかったんだろうか。 そんな後悔を胸に抱きながら、彼は刑事の道を選んでその夢をかなえた。 もう同じ悲劇を繰り返させないために。もう自分だけが助からないために。 今度こそ、自分も共に――――― ―――――― 通過シナリオ ・沼男は誰だ

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