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「ﾈﾑ……」 誕生日：月日(星座：座) 誕生花：(花言葉：) 血液型：型 人称：俺、お前 家族構成：- 長所：おおらか 短所：カッとなりやすい 好き：だんご 嫌い：父親 特徴表： 人心把握　＜心理学＞＜言いくるめ＞それぞれに+20%。 珍しい技能　[INT*5]%の技能を1つ持つことが出来る。 設定： 優しい母がいた。母は女優で、素晴らしい才能を持っていた。仕事が忙しくとも育児に手を抜いたことはない、ひとの鑑のような女性だった。 しかし、ある日平和な家庭に悪質なストーカーが侵入し、母を凌辱し、貶めた。息子は震える手で警察に通報する。ストーカーは警察の手に渡っていった。 暫くふさぎ込んでいた母だったが、「この件は明るみに出さないで欲しい」と事務所に頼み込んだという。 事務所側は悩んだが、最後には頷いて「母の住むマンションに不審者が出没した」という情報だけだし、真実を世間に公表することはなかった。 母はまだ舞台に立ち続けたかったのだ。余計な傷がついて周りに気を遣わせることを嫌っていた。思えば、そこから少しおかしかったんだと思う。 結論から言うと、母は仕事に復帰出来なかった。どうしてもフラッシュバックが起き、近くに男性がいると震えて演技どころではなくなったからだ。 ファンに対しても猜疑心を抱くようになり、そうなると「有名人」のままではいられなかったのだろう。事務所の判断でもあった。 母はそれに対して頷くほかなく、そうすると、溜まったうっぷんは家庭に持ち込まれた。 母は、外面がいちばん大事だと思っている人間であった。 だから仕事が忙しくとも家事や育児に手を抜いたりしない姿勢を貫いていたのだ。 外面を大事に思う執着心で内面も取り繕っていたため、事件発生前まではたとえ息子の前だとしても出すことはなかったのだろう。 しかし、事件をきっかけにタガが外れてしまった。あいつのせいだ。 自分がもう望めない「未来」を子どもに押し付けるようになった。あいつのせいだ。息子を「自分」にしようとした。あいつのせいだ。 出来ないとぶたれたのも、ごめんなさいと泣きつかれたのも、結局全部無駄だと知って絶望した母が自殺を図ったのも、あいつのせいだ。 母は自殺未遂の末病院に運ばれて今もまだ入院中だし、息子の活躍をテレビで見てはぐちゃぐちゃな時系列の手紙を寄越してくる。 あいつのせいだ。ほんとうなら今頃俺は連続ドラマの出演が決まったことを喜んでもらえているはずなのに。あいつのせいだ。 「主演じゃないと意味ないのよ」なんて。あいつのせいだ。そうだ、お母さんがまた笑えるようになるには主演じゃないと意味ないんだ。まだ力不足だ。 でもなにより、あいつのせいだ。守れなかった俺のせい。あいつのせい。全部悪い。ひとの幸福を奪う奴は全部悪い。許さない。絶対。殺してやりたい。

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