タグ： PL:中二病 ジャンヌの猟犬HO処刑人

6ヶ月。健忘症：自分がなんだかわからなくなる。僕を呼んでる声が聞こえる。 　背中に十字架のように大きなロングソードを、顔にはペストマスク（嘴部分が大きめで牙のような意匠が施されている）をつけた処刑人。 　音もなく背後にいることが多く『死神（la Mort/ラモール）』と呼ばれることも多い（実際は話しかけるタイミングを見計らっていただけ）。 　最近謎の病が流行しているとのことでマスクに薬草を詰めて対策としている。 　もともと感情を表に出すのが得意ではなかったが『とある事件』が原因で完全に表情が出なくなってしまった。 『とある事件』から数カ月後、担任の教師が急遽休みになってしまった。 　臨時の教師を組合内で用意することが出来なかったため、一般の教師を代理で読んだ。 　無論呼ばれた教師は良い気がしなかった。人の処刑を生業とするやつらの教鞭をとるなど気味が悪くて仕方がない。 　そんな中、冷めた目でピクリとも笑わない少年を見た。 　それがきっかけだった。 「その目はなんだ」「少しも笑わないで、私が無様か？」「愛想笑いの一つでも浮かべるのが礼儀ではないのか」 「教育のなってないやつめ。」「笑え、どうした笑ってみせろ。」「笑えないというのなら無理矢理にでも笑わせてやる」 　その教師は手にした木製のペーパーナイフで無理矢理その少年の頬を裂いた。 　以来その少年頬は常に笑顔が刻まれるようになった。

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