タグ： 来世で会おう

「なんだ貴様。私に用か？私はお前なんぞ知らんがな。邪魔だ、退け」 　A型。15歳。私立大学付属の女学院(小中高一貫)に通う中学三年生。家は裕福な方。家庭環境はあまりいい方とは言えないが、前世の記憶もあるし元々割とドライな子だったのであんまり気にしていない。好き勝手生きてる。 スタンス:他人に不必要に干渉しない。だからお前も踏み込んでくるなよのタイプ。もちろん困っていたり危ない状況にいたり助けを求められたりすればちゃんと手を差し伸べるし話を聞くし首根っこ引っ掴んで離脱させるくらいの良心はある。積極的に人と関わるよりは遠目から全体を観察していたい。人間観察が好きなので。というより、自分の頃にはなかった文化や歴史に興味津々。好奇心は強い。傍若無人故に友達は少なそう。顔がいいから高嶺の花扱いなのかもね……。 家庭環境:父子家庭。母親は10歳かそこらの時に他に好きな人が出来たと言い、離婚届と指輪と彼女を置き去り家を出ていった。父は絶えず不倫をしていたので、妻が出ていったことに二週間気が付かなかった。滅多に家に帰らないので娘のことも忘れがち。口座残高から学費が引き落とされているのを見て「そういや娘がいたな〜」と思い出す。妻に似て美人ではあるが自分の血が入っているちんちくりんなので特に食指は動かないです。よかったね。名前もよく間違えるよ。 技能について:ベース職業は基本ルルブより教授を参照。将来の夢は教師なんだって。 　心理学→人間観察＋人間への純粋な興味＋面倒事の回避。精神分析じゃないのはただ人の心理状態がわかるだけで、だからといってどうこうしようという気がこれっぽっちもないからである。 以下趣味技能解説。 　応急手当→怪我をしたら自分で手当する必要があるので。最初の方は慣れない包丁でたくさん指を切りました。 　聞き耳→人の顔色を見て動く一環。空気を読んで立ち回らないと動きにくくなるからな。 　目星→人間観察＋空気読み。人って見てると面白いんだな。 　博物学→純然たる趣味。昔を思い出すのでこう、アンティークとか好きそうだなって。あと普通に知識欲の塊なので植物とか化石とか全般的に幅広く調べてそう。 母に対して:「お母様」は前世での敬愛の対象だったのでどこまで行っても憧憬の的。お美しくてお優しいお母様。私が邪魔で仕方がなかろうに、私が自分の世話を自分でできるようになるまで辛抱強くお見捨てにならなかった慈悲深い方。「親」としてでは無く「主人」や「神」として見ているといったほうが正しいかもしれない。唯一絶対の信仰対象。 父に対して:「父上殿」についてはどう接していいか未だに図りかねている。前世の自分にはいなかったものだし、今世でもほとんど接触していないから。ただ「存在を忘れるほどどうでもいい存在に教育費と養育費を出してくれるなんてよっぽど懐が広いか本当にどうでもいいんだろうなぁ」とは思っている。名前を呼び間違えられる度に「なるほど、父上殿の今の恋人はそんな名前なんだな……」と興味深く頷いていたりするよ。本人にはちゃんと「お父様」と言います。 前世について:思い出したのは六歳、小学校入学直前。泣いて母親を怒らせた時に全てをいっぺんに思い出し、真っ先に母親を不快にさせた自分を恥じた。元々は物分りのいい子ではあったものの、それなりに子どもらしくわがままもいう子であった。その件以降、二度とわがままを言わないと誓い母親の負担にならないような振る舞いを心がけるようになる。 　ちなみにその時泣いていた理由は、「お父さんも一緒に入学式に来て欲しい」。ごめんなさい、二度と言いません。不可能なことに駄々を捏ねたとてどうにもなりませんものね。分かっておりますお母様。 　えぇ、道理も分からぬ幼子では無いのですから。

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