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｢…チィ、まだそんなものを持ち歩いているのか｣ ｢仲が良くて結構｣ ｢自分の身すら守れないお前が部下を守れると思っているのか｣ ｢だから皆の後ろに控えていろと言ったんだ｣ チィの従兄。28歳。 穏やかで冷静な性格。同時に冷酷な面もあるとても優秀なマフィア。人を使うのがうまく、まさに上に立つべき人間といえる。 ファミリー内で数少ない、チィのことを呼び捨てにすることができる人間である。 主によなよなファミリーの現ボスであるチィの父の仕事の補佐をしており評価はかなりよい。 次期トップの座を狙っている。 チィが甘すぎると思っており、それに賛同する派閥は彼を中心に構成されている。 現時点では自分が優位に立っていると思っているためチィ側の人間に何を言われても気にする様子はない。 また、そのことに関してチィ以外に自分から声をかけることは滅多にない。眼中に無いのである。 しかし彼女のことを憎んだり、殺したいと思っているわけではない。 チィもそのことはよくわかっており、彼なりの優しさや愛情だと考えているためにいつも反論することができないのだ。 昔はチィととても仲が良かった。 １番最初のロンロンは彼からもらったパンダのぬいぐるみに彼の名前をつけたものである。（愛しいものの名前を繰り返す文化がある） チィがいつもロンロンを抱えているのは、その思い出をすてきれないからだろう。 スーにもそのような家族との思い出があるだろうから、チィはスーの記憶を取り戻してあげたいと思っている。 歳上かつ男である彼は彼女よりも先にそれぞれの立場や求められているものを理解してしまった。 幼少時から面倒事に巻き込まれるチィをみて、自分がトップに立てばいいと思い始めるが、時が経つにつれてふたりの仲は拗れてゆく。 現在は度々大怪我をして帰ってくる彼女をみていい加減理解しろと思っている。 すれ違う度に気にして彼なりの言葉をかけるが傷は増えてゆくばかりである。 また、直結の血筋ではないことを引け目に感じているために努力を重ねている。実力主義者。 自分の周囲は優秀な部下で固めており、梅占はその内の1人。 暗殺者育成施設でファミリーのことを優先して考えることができ、かつ１番優秀だと思った彼女を大金で引き取り、名前を与えてファミリーにした。 基本的には中国語で会話をしているので、たまに出る変な日本語は場を和ますために言っているのだと思っている。 冷たいとはいってもやはりよなよなファミリーの血をひいており、チィとは違う種類の優しさや愛情をファミリーに向けている。 部下の成果は率直に褒めて平等に評価するが、やや間が悪かったり言葉選びのせいで本人の意図しないように捉えられることもしばしばである。 彼の言葉の本意を汲み取ることができた者は心から彼に従うものが多いようだ。 イェンが任務後昏睡状態に陥った時も実際に入院費を払ったのは彼だが、戻ってきた際に｢今のお前は必要ない｣（次の任務までに完治し、より力をつけてこいの意）と言った為に恨みを買うことになった。 ファミリーから脱退後はいらない情報として処理されてしまったため、強く思い出そうと思わなければ彼のことは忘れ去ったままである。 ｢…何か間違ったことを言っただろうか｣ 日本の伝統芸能や文化、工芸品がすき。

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