タグ： 片鱗

田舎の工業高校に通うJK。 学校から許可をもらってスクーターで通学している(他にもスクーター通学が何人かいる)。 家にも居たくないし、学校にも行きたくないけど、世間の目とか補導されたら嫌だなとか先生に何か言われるのも嫌だなって思って、仕方なく高校生してる。 いじめは何が原因だったかも思い出せないし、そもそも原因なんて無かったのかもしれない。運が悪かっただけかもしれない。先生に言っても無駄だから、毎日「今日は軽く済みますように」って祈りながら登校してる。 今まではそんな環境でも大好きな姉、麻美(まみ)がいたから頑張れたけど、県外の大学に行ってしまった。寂しいし辛いし羨ましいし悲しい。私のこと置いて、1人で出てっちゃった。 でもお姉ちゃんにはお姉ちゃんの人生があるし、帰ってきてとも言えない。 なんなら、親は出来のいい姉には大学出て良い会社に勤めて仕送りしてもらうことに期待してるし、自分にはずっと家にいて介護とか世話とか押し付けようとしてる。 趣味は手芸。 刺繍、編み物、羊毛フェルト、ぬいぐるみ作りまで幅広くやる。 本当はミシンで縫うのが一番好きだけど(家庭科の授業で爽快感を知った)、ミシン家にないし、あっても親にうるさいって怒られるから諦めた。 親が喧嘩したり、おばあちゃんが騒ぎ始めたら、イヤホンして音楽聴きながら手芸に没頭する。 聴いてるのは相対性理論、2000年代のRADWIMPS、V系もちょこっと。 『死んでほしい』『苦しんでほしい』という願望を、自分で作ったぬいぐるみや羊毛フェルトにぶつけることもある。針山にしたり、切り刻んだり、ちぎったり。 自分がメンヘラ気質で依存体質な自覚はある。 こんなゴミ溜めみたいな世界から王子様が連れ出してくれることを夢見てる。 #e95295 一人称：私、あみ　二人称：○○くん、○○さん 「綾瀬川、麻実です…」 「私、今日は日直じゃないのに……みんな帰っちゃった……」 「あみも早く、王子様に会いたいな」 2022.02～ 『毒毒』 2023.01.25 『盲心未遂』END盲心

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