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物心ついた時から絵ばかり描いていた少女。 絵描きである葛飾北斎を神聖視し目標としている四季織家の本家本元。 神聖視をし過ぎたあまり名前を改名したり、姿形を似せている。 しかしその腕はたしかで、北斎の絵を見たことのある者からは「北斎の生まれ変わり」とも言われているとか。 シナリオ【般若盗賊団と黄金の茶器】Happy End これまで「北斎の真似事だ」と正当な評価を受けることが出来ず、有名になる事が出来なかった。 とある事件の後に飯屋童貞にて描いた北斎のモノとは違うオリジナルの浮世絵を描いたことにより注目を浴びる。 シナリオ【蝦蟇の油と絡繰固め】Happy End 新しく迎えた観葉ペットの「覇君花:ﾊﾟｯｸﾝﾌﾗﾜｰ」を愛でながら、大大名やら友人の領主やらに気に入られ、これからますます仕事が舞い込んでくるだろう。 そして今回新たに顔馴染みになった芝居小屋では、約束である浮世絵とかすてぃらの交換が行われていた。 「うんめぇなァ！これが''かすてぃら''ってやつかい！！ほォら、覇君花も！」 いんすぴれぇしょんが湧いて来た北斎はまた新たな浮世絵を描き続けるのであった。 ー時は流れ、現代へー 「母さん、フユのガールスカウトの準備が出来たって。…母さん？」 動かない北斎を心配してか長男であるアキがのぞき込んでくる。 「おや…少し眠ってしまっていたようだ。そうか、ガールスカウトか。送り迎えはアキがしてくれるんだったな。」 「はい、母さん。しっかり送り迎えさせていただきます。」 少ししてフユが駆けてくる。 「兄様、母様、準備が出来ました。」 「じゃあ行こうか。」アキはフユを連れて家を後にする。 北斎は二人を見送った後、部屋の片隅に置かれ埃の被った浮世絵を一瞥するとフッと笑みをこぼし、仕事場にあるイーゼルへと向かうのだった。 「あの二人はその真っ白なキャンバスにどんな物語を描くのかねぇ。…悪い結末にならなきゃいいけどサ。」 どこか不穏な胸騒ぎや嫌な予感を抑え込み、仕事に取り組むのであった。

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