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糸間 二兎(いとま にと) 犯罪者　27歳　男 生真面目でインテリな男。元作家だったが、ある事をきっかけに裏組織へと足を踏み入れることになった。 頭がよく、知識も豊富だが頑固で融通の効かない部分がある。 記憶力、理解力、判断力などに長けているため、組織では情報担当をしている。少々毒舌で当たりが強い。 以下【或る組織　HO2】秘匿ネタバレ まだ駆け出しの作家だった頃。幼い頃からよく自分の作る作品を気に入ってくれる友人が居た。 それは明るい女性であり、幼馴染のような存在だった。自分の書いた作品を読むたび、正当な評価をくれるようなそんなまっすぐな女性だった。彼女は友人として、一人のファンとしてかけがえのない存在だった。 27歳の頃。自分の作品をまた読んでもらうため、彼女の自宅へと訪ねた時のことだ。不自然に家の扉が開いているのを見て、不審に思い中へと歩みを進めれば、そこには包丁を片手に血の海に沈む彼女の姿があった。傍らには遺書というにも相応しくない、彼女らしさのかけらもない狂気的な文章が書かれていた。 あまりにも彼女の人格とはかけ離れた憎悪を感じる遺書の内容を不審に思い、血眼になって原因を探した。 そうして、未知の生物に出会った時、酷いやるせなさに襲われた。 それがどういうわけか、最近になって同じような事件が多発し始めた。虚しさと憎悪に駆られ、作家をやめただ闇雲に原因を探る過程で裏社会と関わり、神園と出会った。 裏社会の人間と仲良くする気はなかったのだが、あの忌まわしい寄生生物を根絶やしにしたいという神園の目的に、場所も手段もない二兎は協力せざる追えなかったのだ。 話を聞けばどうやら神園の率いる組織は他の犯罪組織とは違い、比較的善良な組織らしいが未だに信用はしていない。 どんな手を使ってでもこの事件を止めたい二兎にとって神園の抱える迷いはまどろっこしくて仕方ないのだが、事情を知らないかつ力を貸してもらっている手前、文句を言うつもりは今のところは無い。

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