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⚠️以下秘匿内容含む 「お話をしよう。きみを引き留めるその理由を話してはくれないか？」 四片……紫陽花の別称。紅雨……赤い花が舞い落ちることの例え。 紫陽町と本をこよなく愛す、微かに花の香りがする古書店主。自分が他者と違い妖怪が見えることを受け入れ、なんなら友達はそちらの界隈の方が多いのではと思っている。 それ故に学生時代は友人も数少なく、余計な噂を立てられたりし、人との関わりを避けてきた。しかし一度だけ、深く付き合った人がいた。その人は高校最後の夏から付き合い、大学に入る春の日に怪奇現象に巻き込まれ亡くなっている。 祓うことはできたはずなのに、間に合わなかった。ただそれだけの事実が紅雨を未だ苛んでいる。また自分がきっかけで傷つけてしまうのが何よりも怖い。 妖怪たちのことも人間も、好きでも嫌いでもない。心なし妖怪たちの方が好意は高めではある。しかしどちらの種に対してもラインをしっかり引いている。 ほとんど引きこもりだが別にそれを悪いとは思っていない。用がないのならば本を修復し、読み、人や妖の相手をするだけである。 力が弱く一度に持てる本が少ないのが難点。諦めている。正直お代で何かもらうよりかは、重たい書籍を運んでくれた方が嬉しいが、そうもいかないのが現実である。 「ゆっくりと眠るがいい。さすればきみが本来いるべきところに帰れるよ」 祓い方:札と言霊(セット) 人差し指と中指で短冊型の札を挟み、一度口元に軽く触れ対象にかざす。その後息を吹きかけるとどこからともなく札は花びらとなり対象を傷つけることなく包む。 「おやすみ」 明確なる意思を持ち発した言葉を鍵とし、花びらに包まれたまま本来居るべき場所に返す。なお人や妖によって見える花は異なるらしく、紅雨自身もその理由ははっきりとしていないだとか。 呼称: HO2:きみ(あまり名で呼ばない。真名で目をつけられられないように。ただ相手が望めばその通り呼ぶ) 春霖:春霖さん 夕立:夕立さん 無月:むぅ 寒九:お姫さん 後遺症：【花標二話目以降】 二人で受けた場合 お互いに350年の間老いることも死ぬことも無い。精神が死んでしまう可能性はある。

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