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2-10　前職　以前は別の職に就いていたか、幼少期に何か得難い体験をしている。［EDU×3］%を、前職としてプレイヤーが決めた、職業上の技能に割り振ることができる。 →子供の頃柔道の道場に通っていた。高校の時若干荒れた。 飄々とした若手書家。思っていることを表情に出さず基本は微笑んでいるため、何を考えているかは傍から見てわかりづらい。 良家の生まれ。厳しい教育と押し付けられる理想に辟易し、中3の夏に学校をサボりクラスメイトと心中を図る。 自殺は未遂に終わったものの、無断欠席がバレて逆上した母親に殴られた際、半ば事故のような形で左目を失明する。 以降、件のクラスメイトとはろくに話せないまま卒業。家を抜け出すため離れた高校を受験しており、そのまま実家に戻ることなく暮らしている。 実家から離れた先で、書家に師事を仰ぎそのまま書家として生計を立てている。知名度はそこそこ(1d100→73)。 最近引っ越したアパートの隣室に彼がいた。ちゃんと話すことなんて二度とないような気がしていたから、内心かなり驚いた。 隣室の彼に時折ちょっかいをかけに行きつつ、恋人らしき影が見当たらないことに勝手に安堵している。 全然つるまないクラスメイトなんて、中学生の俺にとっては宇宙人みたいなものだった。 普段話すような友人でもなければ、話していて話題によく出ることもなかった。 ただ、たまたま席が近かったからかなんとなく気になってた。 夏休みの直前だったと思う。たまたま二人だけ朝早くに教室にいたから、そのままなんとなく駄弁ってた。 「卒業するまでに死にてぇ」って冗談っぽく言ったら、海に誘われた。勝手に宇宙人みたく思ってた奴に誘われたのがびっくりして、その数瞬後に彼と行く海がやたら魅力的に思えていた。気づいたら二人で学校を抜け出していた。 足先から浸った海水は冷たくて、本当に死んでしまえそうだった。海水に腰まで浸かって、死ぬのが怖いとぼんやり思い始めた頃だった。どちらともなく「寒い」と呟いていた。言葉もなく引き返した。 絞っただけのびちゃびちゃの制服で、誰もいなくて少しだけ暗い鈍行電車に乗った。なんで誘ったの、の一言が何度も頭を巡ったが、ついぞ口から出なかった。 食べきったアイス棒片手に、手を振って別れたことは覚えている。その後、卒業までろくに話せなかったことも。 遠かった彼が、今は驚くほど近くにいるからだろう。 10年前に聞けなかったことを今更聞きたくなってしまった。彼とまた海にでも行けば、口から溢れてくれないだろうか。 名前:小野道風の父である小野葛紘より。 余談: 筆字は綺麗だがペン字は謎に癖があって読みづらい。 2022/8/13 同窓会　生還

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