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〇桜ノ宮小町(さくらのみや・こまち)/『東京ゴーストマティカ』HO3：鈴 【桜】：「精神美」「優美な女性」「純潔」 【ハーデンベルギア】：「壮麗」「運命的な出会い」「広い心」「思いやり」「過去の愛」「奇跡的な再会」 『HO3　鈴 　君は草花を自在に操る。 　芽吹くも枯らすも、思うが儘だ。』 ・春を柔らかく告げる風に舞い散る桜の花びらを。一枚一枚紡いだかのような桜色の髪を肩の少し上あたりできっちりと切り揃え、いつも白いリボンで結んでいる。瞳は花弁が零れ落ちた後に、ふうわりと木漏れ日を作る若葉のような翡翠。穏やかな感情を湛えた、甘く煌めく翠色の円い双眸で人々を見守っている、少しおどりとした女性。 ・小柄で非力、体力もあまりない。だが、代わりに身のこなしが軽やかであり、手先も器用。力仕事では役には立てないが、然し、代わりに細やかな作業はお手の物。 　ただ、少々慌てやすくドジな為に、よく転んだりものを蹴飛ばしてしまったり、と些か落ち着きがない。小動物的。 ・しかし、落ち着いて振舞った際の立ち振る舞いや言葉遣いには品があり、無意識的も意識的にも、礼儀正しく在ろうとしている。 ・真面目で礼儀正しく、穏やかな性格。だが、些か気が小さく、様々なことを気にしてしまう心配性。 　些細なことで驚きやすく、また様々に心配をしすぎて焦ってしまうことが多く、よくあわあわはわはわしてしまっている。 　怖がりな質でもあり、できる限り頑張ろうと気張っているが、突発的なことに驚いてしまいやすい。 ・だが、誰しもに優しく、懸命に接する性格でもある。人と寄り添うことを心掛け、他者の話をきちんと聞き、また役に立とうとする。 ・献身的。 ・自分自身に自信がなく、あまり自分のことも好きではない。けれど、自分と接してくれるひとの為に、大切で大事な彼らの為に、せめても、頑張れる自分であれるよう、常に背筋を伸ばしている。 ・歌を歌うことがとても好き。それなりに実力もあり、優しく柔らかい歌声をしているが、人前で歌ったことは無い。 　自分自身に自信がないというのと、また、人前では些か緊張してしまうため。 　だが、ほんの時々、誰もいない怪事庁の屋上や、或いは川辺などで気儘に歌っては気分転換をしている。 　また、小さな子供と接するときなどは、小さく子守唄を歌ってあやしたりもしている。効果は抜群であり、大抵のこどもたちはぐっすり眠ってくれるため、それが少し嬉しい。 ・イメソン：「すずめ fear 十明(RADWIMPS)」「星の消えた夜に(Aimer)」「色彩(りりあ)」 　 【特徴表】 37：俊敏 【花言葉】 89：冬珊瑚（ふゆさんご） 「神秘的」 貴方の全てが神秘的。誰も貴方の本質を見つけられない。風貌からすら近寄りがたさを感じるだろう。もしかすると、貴方自身も自分を見失っているのかもしれない。だからこその魅力なのかもしれないが。 5：エリカ 「孤独」「謙遜」「心地よい言葉」「博愛」 静かなことをなによりも愛し、安定している。だからといって貴方はなにも拒絶しない。貴方のそばは、誰にとっても居心地の良い静寂に満ちている。 55：辛夷（こぶし） 「友情」「歓迎」「信頼」 貴方は誰も拒まない。心から触れ合えば、必ずやその関係は好転するだろうと考える。裏切られても気にしない。さらに手を広げよう。自分の器が小さかっただけだ。もっともっと器を大きくしよう。そうすれば拒んだ者たちすら抱えられる日がくるだろう。 ＜以下、『東京ゴーストマティカ』HO3秘匿情報有り＞ ・過去の影響で、その実ゼノの能力に恐怖を抱いている。 　だが同時に、それ以上に、自分自身がいちばん怖い。 　自分がいつ、また誰かのことを傷つけてしまうのか、殺してしまうのか。何よりも気を付けて、誰よりも心配をしているけれど、どうしたって、あの恐怖が絶望が、ふとした瞬間に蘇って、どうにもならないことが未だにある。 ・そんな思考が根底にあるゆえに、罪悪感を抱き続けており、また、どうしても己に自信を持つことが出来ない。 　いつか誰かを傷つけてしまうのではないか。ずっとそう考えてしまっており、ゆえに、他者へと深く触れることができない。 ・旧家「桜ノ宮家」の一人娘だった。 　だが、能力の暴走により、当時の当主だった父親と次期当主である兄が亡くなったため、歳の離れた親戚が後継となる。 　しかし、自身の能力を酷く恐れ、そしてまた厭い、半ば強引な絶縁により、血縁の誰しもが引き取ることを拒み、能力も相まって施設へと預けられた。けれど、幼心にそれを拒否することはなかった。 　寂しかったけど、悲しかったけれど、────私が犯してしまった罪は、確かなものであるから。 　おとうさまを、おかあさまを…………あにさまを。そして、名も知らぬ、誰かを。 　ころしてしまったのは、わたしだから。 ・家を追い出されたとき、家族の形見のものは殆ど捨てられてしまった。 　残っているのは、いつも頭につけている白いリボンと腰元のリボンだけだけ。 　白いリボンは兄から、そして腰元のリボンは両親から、5歳の誕生日に貰ったもの。ずっと、ずっと、唯一の思い出として、形見として、大事にしている。 ・旧家の出であるため、幼いころから教育をきちんと受けており、それゆえの喋り方や立ち振る舞いが身についている。 　それもまた、形見がほとんどない中の、唯一の家族とのつながりだから。 　懸命に勉強をして、そして、きちんと立ち振る舞えるよう、いつも意識をしている。 ・命を奪ってしまった両親のこと、兄のこと、そして、────あの人のことを、決して忘れることが出来ない。 　今でも能力の暴走だけでなく、誰かに素手で触れることが酷く怖い。手袋をしていれば、やっと何とか触れられるようになった。 ・でも、やっぱり私は、誰にも触れてはダメ。 　けれどきっと、────触れられずとも、誰かを助けることは出来ると思うの。 ・自分のことを見つけて、そして、こんな経歴をしながらも、怪事庁へと招いてくれた縁四さんには、本当に心から感謝している。 　また、色んな仕事を手伝わせてくれた、こんな自分がいることを許してくれた怪事庁の面々、怪事庁そのもののことは何よりも大切に思っており、そしてまたとてもとても大好き。 ・密やかな初恋は縁四さん。勿論、初恋は叶わないと自覚をしているので、もう淡い恋の感情はなく、今は純粋な憧れ、尊敬。 　ただ、もしもいつか誰かと付き合うことが出来るなら、縁四さんみたいな人がいいな、とそっと夢見ている。 　けれど同時に、己がこの力を持っている限りは決して、誰かと付き合うことなんかできないのだとも、強く理解しているから。 　だから、本当に、本当に、叶わないと分かっている夢。 ・誰かの役に立ちたい一心で、せめてもの、恩人たる女性から奪ってしまった能力を、人のために使いたい一心で、中学校時代から細々とした怪事庁の雑務を、縁四さんへと頼んでやらせて貰っている。 　怪事庁へと所属をしたのは20歳になったとき。 　荒事などは苦手だが、然し、誰かを守るために、自身の持っている力が、人を傷つけるためでなく、人を守るために使えるように、血が滲むほどの努力をして、前線に立てる実力を必死に身に着けた。 ・せめて、せめて、あの人のような、家族のような、そして自分のような。 　能力に苦しんでしまう人が、ゼノが、ひとりでもいなくなりますように。 　ひとりでも、誰かの、ゼノの力になれますように。 　それが、多くを殺してまで生きてしまった、私の、為さなければならないこと、ですから。 ◆HO3 鈴 -Suzu 君は草花を自在に操る。 芽吹くも枯らすも、思うが儘だ。 ＜補足＞ 18年前に異能を発現させている。 触れた場所から草木を発芽させ、急速に成長させることができる。 反対に、触れた草木を急速に枯らすこともできる。 怪事庁にスカウトされ、任意のタイミングで所属している。 補足・ハンドアウトボーナスの情報は事前に他のPLやPCに開示しても構わない。 特にPCが普段から仲間とチームで戦闘している場合は、ハンドアウトボーナスについて仲間が把握していた方が自然だろう。 ＜秘匿情報＞ 君は人を殺したことがある。 君の本来の能力は「“生物”の生命力を吸収し、殺める」というものだ。 18年前、異能の発露と同時に能力が暴走。 周囲の植物を一気に枯死させ、その際に両親も巻き込まれた。 能力を制御できなかった君は、自分の命すらも使い果たそうとしたが、通りがかった人物に命がけで阻止された。 能力制御施設でリハビリ中、まだ幼いながら法執行機関怪事庁にスカウトされ、現在に至る。 怪事庁に本格的に所属したのは成人後を想定。 それ以前から関わりたい場合、雑務くらいは担当させてもらえている。 ＜恩人＞ 君の暴走を命がけで止めた女性の顔を今でも覚えている。ゼノだったようだ。 生命力を吸収され枯れゆく中で、君に子守唄のようなものを歌い続けていた。 君は彼女の命と共に、その異能までもを吸収した。 今では自分の能力も、彼女の能力も思うままに扱うことができる。 ＜特異＞ ▍枯死 触れるだけであらゆる生命を吸収し、殺めることができる。 ＜こぶし＞に成功し、対象が回避に失敗したとき、枯死の宣言で対象のHPとMPを全て減少。 自身のHPとMPを同値増加。 しかし、生物相手に使うことで過去の記憶がフラッシュバックする。使用の際、SAN-1d10 枯死による対象のHP・MP減少は調節できない。かならず一度にすべて減少させることになる。 枯死の能力を使いSANが一度に5以上減少し、＜アイデア＞に成功した場合、短気発狂する。 植物等に枯死を使用する場合は、SAN減少は免除される。 ▍唄 恩人から吸収した能力ということを漠然と理解している。 ＜開花＞使用の際、君は小さく歌う。それが開花の使用方法だ。 また、＜開花＞に成功したうえで、さらに下記＜子守唄＞に成功することで、自身のHP/MP/SAN値のいずれかを任意の相手1人に任意の値分け与えることができる。 行動技能＜子守唄＞ ┗ 技能値80%固定 　ポイント追加は不可。また、これ以上の技能値成長も無い。 枯死で異能を吸収できたのはこの事件でのみ。 おそらく相手の異能の性質と噛み合い、君が吸収できたのだろう。 ＿ ＜上司＞ 幼い君を法執行機関怪事庁にスカウトした人物。 君の特殊かつ成り立ちの複雑な能力に一目置き、怪事庁所属までのサポートを行った。 ▍縁四（エニシ） 法執行機関怪事庁の所長。へらりとした笑みに雑な言動がしばしば見られる。 幼少期の能力暴走事件については「ま、そういうこともあるよね」とのこと。 能力を買っているためか、教育や住まいなどを始め君への援助を惜しまない様子。 ＜ハンドアウトボーナス＞ 技能として＜開花＞＜曼生(まんせい)＞の取得が可能 ＜開花＞　行動技能　 ┗ 手のひらから霞の花を咲かせる。 　 癒しの効果を持つ。 ┗ 初期値30% 　 成否に関わらず使用の際にコストMP-1 ┗ 成功で対象のHPもしくはSAN値回復　1d3+1 ＜曼生＞　戦闘技能 ┗ 触れた場所に蔦を発現、急速に成長させる。 ┗ 初期値30% ┗ 対象が回避判定に失敗した際、締め上げが可能 蔦のSTRを2d6+6で算出。 対象の行動判定(回避や攻撃など)に-20％ ダメージ1d3 対象は自分のターンを消費し、STR対抗(-20％なし)で振りほどきロール可能。効果累積。 秘匿情報は、セッション開始以降は任意のタイミングで他の探索者へ開示して構わない。 また、シナリオ内でPLの意思に関わらず、情報として他のPCが分かる形で開示される可能性もある。

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