タグ： きつねもふもふ裏

ヨミ：あじ　たかあき 誕生日：2月8日 高校三年生。大正大学へ進学予定。実家は真義真言宗豊山派。下に中学三年生の弟と、中学一年生の妹がいる。 坊主なのを割と気にしており、野球部って言われるとキレる。 ●5-2　斜め上からの発想 狂気に陥った場合、探索者は独特の感性により、 原因となった恐怖に対して秘められた真実を見抜くことができる。キーパーはクライマックスで宇宙的l恐怖の一端を教えてくれるだろう。ただしクライマックス以外の場面では、何も教えてくれない可能性がある。 ●6-6　急速な回復力 新陳代謝能力に優れている。耐久力を回復するロールの結果に+1 ────────────────────── 幼い頃から家の手伝いをしていた。 簡単な、座布団を並べるだとか、湯飲みを片付けるだとか、本堂を雑巾がけするとか、そんなこと。 自分は長男だし、ただなんとなく、将来この家を継いで住職になるんだろうな、とそれくらいにしか思っていなかった。 小学六年生の頃だ。 葬式が終わった後、泣き崩れる女の人を見た。 「どうしてあの子が」「こんなのおかしい」「あの子は幸せでしたか」 心の奥から湧き上がる激情を垂れ流して、その女性は父に泣いて縋っていた。 後から聞くに、まだ小学校にも上がる前の子供を不慮の事故で亡くしたらしい。 それから自分は、人の死と言うものに強い恐怖を抱くようになった。 『あの子は幸せでしたか』という言葉に、『はい』とも『わかりません』とも答えられる器量は到底持ち合わせていなかったのだ。 そんな折だ、師匠と出会ったのは。 中学校に上がった自分は、地元の小さな図書館に来ていた。 じっとりと背中へ這いよる死への恐ろしさを払拭するべく、仏教に関する本を探しに来たのだ。ろくに勉強もしてこなかったから、家族へ聞くのも、先生に聞くのも気恥ずかしくて、でも自宅に置いてある本はわかりづらくて、たどり着いた場所がここだった。 棚に並べられた比較的わかりやすそうな本をいくつか手に取って、手頃な席に座り、パラパラとページをめくる。 そうやって首を傾げていた時に声をかけられた。 師匠の話はここにあるどの本よりもわかりやすく、教養深くて、しかし偉ぶることはない。 自分は出会ったばかりだが、すぐに彼を深く尊敬するようになった。 連絡先を交換して、次に会う約束を取り付けた。 幾度かの勉強会で、自分は自分を取り巻く『死』への恐怖について話をした。すると、彼は様々な宗派の話を語って聞かせた。巻いていた数珠を外して、自分に渡してくださった。 それから、彼は自分の師匠となった。 ────────────────────── AF『Kの大幣』

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