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特徴　一家伝来の宝物　懐中時計 25歳　独身　母は4歳の時に持病で亡くなり、父は8歳にがんで病に伏せ亡くなった。父の死後に祖父の家に引き取られた。 性格は義理人情に厚く、優しく正義感が強い。 天才肌で、教えられたことをすぐに自分のものにしてしまう。小学生の時にスポーツクラブに通っていた。中学生では野球部。 将来の夢はスポーツ選手。高校生になり、祖父の家があまり裕福ではないことを知っていたためスポーツ選手の夢をあきらめ 時間をアルバイトと勉強に費やした。1年経ち、祖父はこう言った。 「お前は野球があんなに好きだったじゃないか、夜中まで勉強なんかして目にクマを作りおって」 「これからは社会に目を向けなくちゃ、それにじいちゃんに苦労を掛けさせたくないんだ」 「なにをいっておる、なにかを我慢しているような顔をいつもしているじゃないか」 「...やっぱりすごいな、じいちゃんは」　「わしは老い先の短い身じゃよ、そんな老人の独り言じゃ」 「わしは孫の一番好きなことで活躍している晴れ舞台が見たい」 「金のことは気にせんでいい。こう見えてもわしは結構すごいやつなんじゃ」 「...高卒でプロの選手になれっての？」　「...そうなるかもしれんのぉ」 「いいじゃん、なってやるよ。プロになってじいちゃんを満足させてやるよ！」 二年生になり、もう一度プロ野球の世界を目指すと決心し、三年生でエースにまで上りつめ、二年生で準優勝、三年生で優勝をおさめた。 卒業してプロの世界に身を投じ、二年間での成績はすべてベスト4以上で半数は優勝だった。 満を持してのメジャーリーグに選抜、見事に優勝を果たした。彼の判断力とスピードが世界に名を轟かせ、晴れての新人王となった。 「やったぜじいちゃん！あのメジャーリーグで優勝だ！夢みたいだ！」 「わかったわかった。だから抱きつくでない、結構痛いぞ」 「おっと、ごめん」 「さて、優勝祝いにプレゼントだ」 「これ、いつもじいちゃんが大事そうに使っていた時計だろ、いいのか？」 「お前がプロで活躍している姿を見たらこれをやろうと思ってな、今はメジャーにまで行ってしまってるがな」 「へへっ、じいちゃんも早く元気になって会場に来て見てくれよ」 「ああ、そうじゃな.....」 「どうした？じいちゃん」 「お前はいつも無理してやろうとするきらいがある」 「お前は肩を痛めておったろう、わしはお前がケガなんぞしてほしくない」 「無理して全部やろうとするんじゃない、自分にできることをやれ」 「味方がいるならそいつにまかせろ、おまえの判断力ならできる」 「...まぁ、頑張りすぎないように頑張れ」 「お前は日本一の野球選手じゃ」 「ああ、次もトップをとってくるぜ！」 「無理はするなよ」 「わかってるって！」 次のメジャーリグで順調に勝ち進み、そのたびに祖父に報告していた その年最後の一戦を目前に、祖父は亡くなった 最後の一戦に祖父のために勝利せねばという気持ちのせいか、バットの振りが乱れていた。 ――――――――8回裏　斎藤冬樹　肩を壊す 肩のけがは選手生命にも絶望的で日常生活でも支障をきたすものだった 絶望し涙を流しながら祖父の形見の懐中時計を見つめた 「無理して全部やろうとするんじゃない、自分にできることをやれ」 「.....」 「...........そうだ」 「俺にはこの足がある」 「盗塁王と呼ばれた」 「守護神と呼ばれた」 「野球界日本最速と言われたこの足が！」 こうして彼は自分の足を生かしたスポーツ　サッカーと100メートル走を必死に練習した そして彼はサッカー選手のプロになったのだ しかも陸上選手でもあった 世界中の人々はこのニュースにとても驚いた 選手生命は絶たれたというのに止まらずに走り続けている 人は彼を「マグロのようだ」と 止まらない男の姿に皆はスポーツ界のヒーローだと 彼は試合前にいつも時計に語る 「じいちゃん、見ててくれよ」 「形は違えどプロはプロだ」 「あれ以来無茶な運動はしてねぇ、安心してくれ」 「いくぜ、じいちゃん」 「さあいよいよ試合が始まろうとしています！」「On　your mark」 「会場も盛り上がってまいりました！試合のホイッスルが今なろうとしています！それでは.....」「set.....」 「キックオフ！」　「パァン！！！」

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