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遺書屋の片割れ、届人。 一人称ボク。おそらくフランス人と日本人のハーフ。だが日本語しか話せない。 年齢よりも幼い顔立ちをしている。 生まれた時から右足が無く、それが原因で捨てられてしまったところを師匠に拾われ育ててもらう。 現在は義足。 全体的に物事を軽めに捉えており、どんなことでも「それが運命なんだよ」と割り切っていた。 HO2早津賀との出会いは、彼が犯罪をしているときにスカウトした。報酬はたんまり出すから手伝ってくれないか、と。 お金があったうえでの仲間だとしてもルイは存分に楽しんでいた。 咲良という苗字は自分でつけた。散り際まで美しい桜が好きだから。 遺書に興味を持ち始めたのは、師匠が死んだとき。 彼は死に際まで自分宛の遺書を握りしめていた。死ぬのは運命かもしれないが、死んでもなお、遺書は他人の運命をも変えれるほどの影響力を持っている。 これはある種運命への最後の抵抗なんだと思い、様々な人の運命が動かされる瞬間を見たいと思い始めてのがきっかけだ。自分の遺書はまだ書けない。 以下、遺書 早津賀へ 　いや～君がこれを読んでるってことは僕死んじゃったんだね～。まあ仕方ない、これも運命だったんだよ。 どうだったのかな、僕の散り際は。桜みたいに美しい死に方だったらいいなあ。まあそれはいいとして。 　君をこっち側の世界に引きずり込んだのは紛れもない、この僕だ。結果たくさん迷惑をかけてすまないね。 もう君は自由だ。この世界から足を洗うなり、新しい相棒を見つけるなり好きにしていいさ。 　僕らは、お金でつながれた関係だったのかもしれない。それでも僕は君との仕事が、生活が楽しかったんだよ。 僕にとっては、最初で最後の、唯一無二の相棒だったんだ。 　早津賀が相棒でよかった。ありがとう。 　　　　　　　　　　　　　　　　　咲良ルイ p.s.　 fleur de cerisiert…

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