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ツユリアジサイ フリースクールの保健医。生徒からは友達感覚で親しまれている。自分の名前は書きにくくて覚えやすくて可愛らしいと自負してる。好きなものは好きと言う。 現在は波多探偵事務所に居候している。 職業:精神科医 特徴表: 3-1天気予報士 2-4愛書家 見果ての綸紡 HO3:家族 こんにちは！迷冥市の噂知っていますか？　HO：旅行者 【通過シナリオ】 「見果ての綸紡」2020/08/19,20,21,27 「手記の国」2021/2/5 「こんにちは！迷冥市の噂知っていますか？」2021/7/30 《以下抵触有り》 ・見果ての綸紡 【後遺症】 神の肉で肉体を得た探索者：暗黒の祖先＋ 20 【見果ての綸紡論】 HO3:家族を失っている探索者 ◆目的 ・村から生きて帰ること ・家族ともう一度会うこと ◆情報 あなたは不幸な事件を過去に体験している。 2年前にとある駅で通り魔事件があり、その時に自分以外の家族を全員亡くしている。 死者十数名。その時、警察の手によって犯人は射殺されている。犯人の名前は「手塚鳴子」。 あなたはそれからしばらくして『霊が見える体質』になっていることに気が付いた。 通り魔事件で亡くなった人が時々見えたからだ。しかし家族を見ることは一度もなかった。 あなたはふらりと立ち寄った占い屋で「霊は見えるが、亡くなった家族は見たことがない」と零した。占い師は「10月にイタコの例祭がある。そこに行けば家族に会えるかもしれないよ」と言われる。 興味本位でも、もう一度家族に会いたいという心の隙間を埋める為でも理由は構わない。 あなたは綸紡村に向かうことにした。 ◆探索者について ・POW+3 ・オカルト+10% ◆家族について 構成:父、母、妹(山梔子)、弟(露久笹) 温和で仲の良い家族だった。家は花屋で、いつでもきれいな花と笑顔があった。店には家族写真と妹の撮った写真が飾られている。 再会を望む家族:妹 ◇栗花落 山梔子(ツユリ クチナシ ) 紫陽花の双子の妹。職業は小児科医。外見も性格も姉妹よく似ていた。嫌いなものは嫌いと言う。趣味はカメラ。アジサイを模したピンキーリングを気に入っていていつも身につけていた。 紫陽花と山梔子は、お互いの幸せが嬉しくて、お互いの不幸が哀しい関係。どこでもいつでも一緒、というよりはお互いの戻る場所。 当たり前のように両親が好きで、10個も下の弟が好きで、隣り合わせのお互いが好きだった。 ◇事件当時 弟の誕生日で食事に向かう途中。 弟が腕に花束を抱えたまま死に、そんな彼を抱き留めるように両親が死んだ。その瞬間は珍しく双子の感情が違えた。紫陽花は怒り、山梔子は恐れた。犯人へ飛び出しそうになった紫陽花を見て、姉すら喪う恐怖に山梔子が庇った。 彼女の手には弟に贈るはずだった和傘があった。 ◇事件後 抱いていた怒りも、犯人の死によって蒸発してしまった。何も残っていない場所に遺されてしまった。死人が見えても何にもならない。 家族の姿が見えないことには、寂しさと少しの安堵を覚えている。わざわざ死んだ場所に留まる必要はないから。 祭に行くことを決めたのは、自分の為のケジメである。ここで会えなければ、彼らが死んで尚も苦しんでいることはないはず。 会いたいという願いをちゃんと叶わないものとして諦められるように、と思っている。 ◆裏側 犯人が死んで行き場を失った怒りは、紫陽花の疑問探求の動力になった。 何故多くの人間が、あの場に居ただけで刺されて切られて死んでいったのだろうか。 どこを刺されたのだろう。どこが切れたのだろう。どの位の血が流れ出てしまったのだろう。そう思って『刃物の扱い』を学んだ。 犯人は射殺されている。刃と銃はどっちが苦しいのだろうか。犯人は撃たれてから死ぬまでに、死ぬ自分を認知したのだろうか。そう考えて『拳銃の扱い』を学んだ。 これらは壊すことができる力だと分かった。 そうして調べ尽くして、自分が何も残っていない場所に遺ったことを自覚した。 外に出てみても世界は何も変わっていない。死人が見えても何にもならない。 弟と同じ年齢の生徒達が笑顔で自分の名前を呼んでくれる。 それならばと、怒りも恐れも仕舞い込んで、家族に会えない寂しさだけを選んだ。

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