タグ： カタシロ

高城 職業：医者 息子が1人。名前は''タクミ'' ある医者は、“ ある人間 ” を探していた。医者の息子を、 救うことができる人間を。息子は、水槽に浮かぶ脳みそ だった。文字通りの意味で。 昔交通事故に遭い、死にかけていた息子を、医者は禁断の手術を行い、何とか脳みそだけは救い出した。そのような手術ができたのは、医者がユゴスよりのもの、ミ=ゴと交流があったからに他ならない。 彼らは驚異的な外科手術の能力を持っている。その力を借りた医者は、息子の脳みそを、機械が付属する銀のシリンダーに保存することに成功した。息子は手足を失い、目も見えなくなってしまったが、会話はすることができる。 医者は、脳みそだけになってしまった事実を息子に告げることなく、必ず手足を、目を、体を戻してやると、心に誓った。 それには新しい体が必要だった。息子の元の体は、酷く破損して使えない。医者はミ=ゴの技術を応用し、人間そっくりの人形の体を作り出した。だがその機械の体には、息子の脳みそは、なじまなかった。ミ=ゴは、脳みそだけになってから時間が経ちすぎたからだと、医者に説明した。 人形の体をあきらめた医者は、もう一つの禁忌に手を出そうとした。他人の体に、脳を移植する。機械が駄目なら、人体に移すしかない。だがそれには当然、犠牲が必要だ。誰かを殺して、その頭に息子の脳みそを移そうというのだから。 悩んだ挙句に医者は、選ばれた犠牲者の脳みそを、人 形の体に移せばいいと思い至った。息子は、人形の体に なじまない。しかしこれから犠牲になる人間は、人形の 体になじむかもしれない。息子の脳みそは犠牲者の頭に。 犠牲者の脳みそは人形の頭に。そうすれば、誰も死なな い。そして、息子は体を手に入れる。 そう考えた医者は、息子の体に相応しく、人形の体に もなじむ人間を探し始めた。両方の条件に当てはまる、 二つの適性率が高い “ ある人間 ” を。そしてその人間こ そが、“ 探索者 ” だったのだ。

※歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
↑ページ上部へ