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子供のころからヒーローになりたかった。 日曜の朝は早く起きて、家族みんなでテレビの前に全力待機。 音の出る変身ベルトを買ってもらって、テレビの中のヒーローと一緒に「へ〜んしん！」 大きくなったら、かっこいい正義の味方になれると思っていた。 「ちっちゃいって言うな！子供扱いすんな！」 身長は伸び悩み、中学のころから0.1mmも伸びていない。 今だにいつか爆発的に身長が伸びることを期待して、毎日牛乳を飲むことと筋トレを欠かしていない。 よく見る夢は「成長痛に苦しめられる」夢。 その身長の低さから、ゆるキャラの着ぐるみの中の人や、 戦隊モノの女性役を依頼されることが多い。 後者の仕事をやりすぎていたせいか、所作が少々女性っぽくなることもある。 小さくても、迫力のある動きが出せるように研究中。 護守市(もりもりし)のご当地戦隊、交通戦隊シンゴージャーのイエロー担当。 すばしっこさと跳躍力を活かしてステージ上を縦横無尽に駆け回るのが得意。 「黄信号は注意の合図！一回止まっておれに注目★」 「飲酒運転成敗ラリアット！」 「煽り運転成敗キック！」 シンゴージャーでは、初めて女性ではないイエローを任せられて、そこそこの人気が出てきてうれしい。 身長をデメリットだと思われることも、身長だけを特徴だと思われることも嫌。 「かわいさ」を武器にすることを覚えてはいるが、それだけじゃないことを皆に知ってもらいたい。 小学校の中学年くらいまで子役をやっていて、学生時代はずっと演劇部に所属していた。 王子様役がやりたいし、清々しく倒されるかっこいい悪役もやりたいのに、お姫様役ばかりやらされてきた。 高校の演劇部OBとしていのりと篤志とは面識があり、どこか部活のような安心感のある2人との仕事は天職だ〜！と感じている。 篤志はOB時代からやたらと距離が近いなあ、あつくるしい！と思っていたため、一緒に仕事をすることになった当初は警戒していた節がある。今でも邪険に扱いがち。分け隔てなく他者に差し伸べるその手で、おれのこともなでてくれるからすき。 いのりはよく自分のことを見てくれていて、モデルとして活動していることもかっこいい！と思っている。悩み事があると真っ先に相談する先はいのり。甘いお菓子や言葉だけじゃなくて、真面目な言葉もくれるからすき。 二人とも昴貴の憧れる、あったかくて、かっこいいヒーロー。いつか二人のようになりたい。篤志といのりの息のあったやりとりを永遠に眺めていたくて、その赤と青の調和をどうかおれが崩してしまわないように、馴染めるように、追いつけるように頑張っている。赤と青に黄色が混ざったら、黒になってしまうけど。そうじゃなくて、重ねたら白になる光におれはなりたい。どうしたらそうなれるか…は分かんないけど！とにかくおれはがんばるしかない。背ぇはもう高くならないかも…って、弱気になっちゃダメだよね。ヒーローなんだから、夢はでっかく。 体育短期大学の演劇学科に所属していた。 バイトは執事喫茶。(チェキ会があったりする地下アイドル的なノリの店舗)ここでかわいさを武器にすることを覚える。 学生時代の縁で、仲間から誘われたり、懇意にしていた監督からの頼みで舞台に出演することもしばしば。演劇の道を本業として進むことも考えたものの、幼い頃からの夢であったスーツアクターをするのが一番楽しく、挑戦しがいもあって、ずっと続けていきたいと思っている。 ステージの上以外では結構ふや〜んとした今どきの若者。少々あたまがよわめ。 すきなもの　はちみつがたっぷりかかったホットケーキ 　　　　　　チュロス 　　　　　　ポップコーン 20200705『HELP ME HERO!』 20200207『怪奇！なぞなぞばばあとの激闘』

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