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BSL-4(最高度安全実験施設)の所長。 仕事は真面目にキッチリやるがプライベートは打って変わってとってもズボラで無関心。 他を寄せ付けないレベルの知能指数だが、かなり他人の心や自分の心には鈍感。 牛乳石鹸で髪の毛から足の先までまとめて洗ってしまうくらいに適当で自分に対して関心がなかったが、最近7つ下の彼女が出来てからは一応身なりに気を使い始めた模様。 仕事が忙しい時は中々家に帰らないことが多かったが最近は数時間であっても必ず家に帰るので同僚の間で「あれは相当ほの字だわ」と小さな話題になっている（本人は実はほの字な事にも噂にも全く気付いてない） 自分の理解が及ばない事や人生で関わったことがないものに対してのみ途端に興味津々になってしまう極端人間。 ｰｰｰｰｰｰｰ この仕事がやりたかったということでもなく「特に理由も無く」この仕事に就いた。 類まれなる頭脳の持ち主、所謂天才であるが為に孤独で空虚な人間であったがとある雨の降る日に、帰りの道でうずくまっていた若い女性「香椎ほのか」に声をかけ彼女が仕事をクビになったばかりで帰る場所がないと聞き「特に理由も無く」家に誘い雨宿りがてらにシャワーを貸したが、彼女の荷物から今までの取り留めのない自分の人生では到底見たこともない S M グ ッ ズ がゴロゴロと転がっておりそれを見た時、空虚であった自分の心臓の鼓動が高鳴るのを感じる。 それから彼女、いや、「女王様」と生活を共にしていく彼は 身も心も彼女のモノだと思っていたがある日仕事中にマウス実験でウィルスの注射をしていると、ふとほのかの顔が脳裏をよぎる。今まで（彼女が例え不本意でも）自分を虐げていたほのかが逆に自分の手によって苦悶の表情を浮かべる姿を「特に理由もなく」知りたくなってしまった。 そしてその夜、五十里は強行に及ぶ。女王様以上でも以下でもないと思っていた彼女が自分にいかに思いやりのある愛のある鞭を打っていたのかをその手の感覚、彼女の表情で知るも時すでに遅かった。彼女は家を出ていき、本当に自分には何もなくなってしまったのだと知る。 多大な後悔と虚無感に耐え切れず、考える事をやめ、ただただ無気力に彼は自分の左手首に医療用のメスを這わせた。 しかし何かの悪戯で彼はマンションの自室で目覚める。 やり直すチャンスを手に入れた彼は今までの出来事をすべて思い出し彼女に謝罪する時間を求め電話をかける。しかし当然ながら中々繋がらず、手首から流れる血は容赦なく溢れてきた。しかし最後まで諦めずコールをし続けた結果、ほのかは電話に出てくれた。彼女の「理由がないだなんて、そんな言葉は逃げだよ」という深く胸に突き刺さる言葉に、自身の人生をもう1度やり直したい、そして今度は「彼女の為に」強い意志で生きていきたいと深く心に誓い そのマンションの扉を開く。 香椎ほのか（22） APP15 元SMクラブで働いていたS嬢。というのも、女優を目指して上京してきた彼女であったが中々大きな仕事を得る事ができず、高時給のバイトを探していたところ簡単な接客業だと丸め込まれ面接に行きそのまま断る事も出来ず嫌々ながらやっていたのだった。 しかしほのか自身不本意でやっている行為は当然敏感な客にはハッキリと伝わり、彼女の評判は芳しくなく愈々クビになり、途方に暮れていた所をとある死んだ魚のような目をした科学者に拾われ奇妙な共同生活を始める。以下省略。

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