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「初めまして。 俺のことは“カヅキ”と呼んでください。 ……？ どうかしましたか、」 「……母さんが言っていました。 俺のピアノは何か、──よくないものを、引き寄せるって」 ススハラ カヅキ 若いながらにプロのピアニスト。 主に海外で活動している。 ピアノ教室の講師である母の才を継ぎ、幼い頃からピアノに触れて育つ。 父親の仕事の関係で19歳までアメリカに在住していた帰国子女。両親はれっきとした日本人である。 妹がおり、連絡を取り合うなどもよくしている。 兄妹仲は悪くない。 が、特別良いわけでもなく、どちらかと言うと少し、よそよそしく見えるかも知れない。 彼が弾くピアノの旋律は何か惹きつけるものがあるらしい。 それは人の心であったり、或いは何か、“よくないもの”であるという噂を耳にするかも知れない。 それゆえなのかは分からないが、霊感めいたものが人と比べて強いようである。 誕生日は7/30。 特徴表／ 4-0：寄せ餌（Ｄ） (1d6*10→50：図書館10・天文学20・オカルト20） 1-7：勉強家 ******** *** ** * ** * * * . . . . . .. .. 図書館・オカルト・天文学／ 趣味の読書。音楽について触れることが多く、中には妹から勧められたものもある。 霊感や「噂」について本人の口からはあまり語られることはないが、自覚はあるようだ。 英語・ラテン語／ 両親に教わったもの。 海外で音楽活動をする上で不便しないように、ということらしい。 ******** *** ** * ** * * * . . . . . .. .. 煤原 伽那（924249） 妹。バンドの一員としてキーボードを弾いていることを知っている。 彼女の方がピアノに対する憧れが強かったことを知っており、夢を奪ったのではないかと思い込んでいる。 「カナンの音には感情があるんだ、……表情、というのかな。 俺よりもずっと、音楽を愛している」 ******** *** ** * ** * * * . . . . . .. .. 闇室 -- ... （以下シナリオのネタばれ注意） 一人に慣れた気で居た。 教えてくれる、母さんのピアノの音が好きだった。 カナンのピアノの音も大好きだった。 ピアニストになりたいと言い出したのもカナンだった。 母さんはカナンよりもコンクールで上手く弾けた俺を選ぼうとした。 カナンは笑っていた。 カヅキのピアノの音が好きだから。 だからうれしいし、 　うそ、 やっぱりくやしいと言って、ぐしゃぐしゃの顔で泣きだした。 母さんに内緒でふたりで泣いた。 ふたりでピアニストになりたいって、　母さんに言ったことがあった。 母さんは俺を撫でて、何も言わなかった。 気が付いたらカナンは違う道を探し始めていて、見付けた新しい道を選んでいた。 自分で探して、自分で見付けた道を自分で選んだ。 病院とピアノのレッスンばかりだった俺は その背中を呼び止めることも、見守ることも出来なかった。 出来なくなっていた。 その頃からかも知れない。 母さんが言い出した。 俺のピアノは、プロになる少し前から、おかしいと言った。 何かを“惹きつける”と言った。 夢を見るようになった。 俺が一人、真っ暗な場所で、ピアノの前で立ち尽くすだけの夢だった。 夢の中で弾いたこともあった。 弾くと、きまって、魘されているらしかった。 毎夜、そういう夢を見た。 ひとりになって、ひとりに慣れた気で居た。 でも違った、 君が居てくれたことに、安心した自分が居た。 この場所なら、 誰も、　　俺のこと、 161128／「闇室」エンドルート：B-2

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