タグ： サラマンダー 豚の子

儚げな空気を纏った整った顔立ちの女の子(？)。 いつでもマフラーを巻き、服装も長袖が多め。ちょこちょこと歩く上にあまり喋らない為、周りからは一定の距離を置かれている。しかし、顔立ちの良さとその姿が寧ろ人を惹き付け、密かにファンクラブが存在する。 「神凪 楓」とは、高校のクラスメイトでかつて一緒に戦闘した事がある。あまり喋らないのにちゃんと合わせて動いてくれ、そのまま二人だけで倒したのがきっかけで仲良しとなった。「神凪 楓」が「ナキ」として歌う様になってからも関係は続いており、たまに仕事についての話を聞いていた。 あの日、いつも通りに一緒にご飯を食べようと彼の元へ行くと、見慣れないやつが居た。慌てて、話し終わった彼に話を聞けば、「相談によくのってもらっている」といつも通りに笑いかけてくる。…何か、変な感じがする。自分の他にも友達が居る事はわかっていたが、紹介されていない。思い返せば、確かに最近何かが変だった。良くない何かがある様な…そんな感じだった。このままだと自分と仲良くしてくれる彼が危ないかもしれない。 不安に駆られて、開催される「ナキ」のライブ会場へ駆け込んだ。 実の両親を失っている。小学校に上がる前の頃、自分の誕生日に美味しいものでも食べようかと両親と手を繋いで外食に連れて行ってもらった時。店の駐車場で車が突っ込んできて、自分だけが助かった。飲酒運転だった。両親以外にも何人かが轢かれ、その度に舞う血飛沫と肉片に堪忍袋の緒が切れてしまい、そこでオーヴァードとなった。気づけば、目の前には車だった物と犯人であろう人が転がっていた。幸い、哀れに思った心優しき夫婦が引き取ってくれたお陰でそれ以来UGNチルドレンとして揉め事を起こさずに過ごせている。…しかし、あの時の惨状を忘れる事が出来ず、度々大量に舞った血飛沫を求めてしまう様になってしまった。そして、忘れる為に平和の為に敵を燃やし尽くし凍り付かせるのだ。 アンドロゲン不応症を患っているが、本人は知らない。(アンドロゲンというホルモンが作用しない事により、男性として生まれたにも関わらず、身体が女性的になる病気。完全型で見た目では判別出来ない。今のところ、誰も知らない秘密である。)

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