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明日⇨木通という大木に巻きつき蔦を這わせ実をつける植物から。槌蛙様という神に巻きつき一族を広げるこの村への風刺。明日への単純な希望。 茉莉花⇨ジャスミンの和名。クチナシの英名「cape Jasmine」から。死人に口無し。自分の見たことを伝えられない歯痒さ。 誕生日:12月9日 誕生花: プリムラ･オブコニカ(少年時代の希望) 一人称:ぼく 二人称:○○くん/○○ちゃん/あなた 「すみっこで大人〜しくしてるのがすきなの。」 「おわ〜。新しいすぽっと見っけ〜。」 「怖がらせない方が皆んなの為でしょう。気づかない方が良いこともあるでしょう。だから僕は何も言わないよ。」 ＊・＊・＊・＊・＊・＊・＊・＊・＊・＊ すみっこぐらしを好むコミュニティ弱者。学校内でも比較的目立たず、成績は中の上くらい。いつも教室の端の方でカーテンに隠れながら人間観察をしている。学校がない日や下校後はいつも村中をふらふらしており、放浪癖がある。 幼い頃は活発な男の子でいつも友だちに囲まれていた。兄の真樹とはかなり歳が離れていることもあり、色々なことを教えてもらった。マリカはそんな兄のことを尊敬しており、その兄が蛙徒に選ばれたことがとても誇らしかった。ただ、両親や周りの大人からそれとなしにもう会えないことを伝えられていたマリカは、幼いながらの我儘と少しの好奇心から、あの日門の中を垣間見てしまった。いつも気丈に振る舞っていた兄の変わり果てた姿を。 それからはもう気が気ではいられなかった。臣雄兄さんももしかしたらあんな風に？今まで蛙徒になった人はみんな？お世話するんじゃなかったの。あんなになっちゃったらお世話も何もないじゃない。あの門に何がある？その先に何がある？分からない分からない分からない。ただ、蛙徒に選ばれた者は「帰ってこない」その意味が少しだけ分かってしまった気がした。 1人でこの想いを抱えているのが怖くて、寂しくて、兄さんを助けたくて、何度も何度も色んな人に伝えようとした。でもその度に頭が尋常じゃない程痛み、口を噤むしかなかった。まるで伝えてはならないと戒めを受けているかのように。聞いてよ、誰か。兄さんが大変なんだ。誰か、誰か…。 いつしか、「喋らない子」「どもり癖のある子」というレッテルを貼られるようになった。それはそうだ。本当にあのことになると話せないのだから。もうそれで良いと思った。きっと兄さんがああなったのを見ているのは自分だけだし、自分が黙っていればこの「蛙徒」という称号はただ名誉なものであり、畏怖の対象にはならない。きっと、選ばれた人も勲章を掲げたまま狂ってしまえば何も苦しまない。だったら自分も、何も見ていないし何も言わないし何も聞いていないことにしよう。 …知らないふりをすることにした。なるべく誰とも関わらず、周囲に溶け込み目立たない。そんな空気のような人間になれるように努力した。本当は誰も兄さんのようになってほしくないけど、でも、知らない方が良いこともある。きっとこんな人が犠牲になるようなことが慣習として存在するこの村は普通じゃない。せめて仲のいいみんなだけでも外に、と思い様々な道を模索したが、自分の力だけでは難しかった。どうしようもない。今更どうしようもないのだ。 選ばれてしまった。此度の祭りで選出されたのはマリカと仲のいい友達たちだった。この村において名誉なことだというのは分かっている。自分はもうケジメが付いている。だが、他のみんなは別だ。HO1とHO2はこれから幸せな家庭を築くことが決まっているし、HO4はこんな自分に幼い頃から飽きずに構ってくれて、幼馴染には勿体無いくらいの子だ。この祭りを成功させるのがみんなの使命になるのは…嫌だ。でも、自分は何も伝えられない。何の助けにもならない。唯一出来ることは口を噤むことだけだ。それが、どうしようもなく歯痒かった。 唯一精神的な助けを求めたのが「鳴海せんせい」だった。なにかとこちらを気にかけてくれる彼と話す時間は、いつもみたいに気を張らなくても過ごせる、かけがえのないひとときだった。それは彼がこちらを想ってくれているからなのか、彼がこの村に縛られないよそものだからなのか、は分からないが。人間観察が好きなマリカには、彼の気持ちはかなりあけすけに見えたが、無理矢理彼を窮地に立たせようとも思わなかった。 みんなが小さな幸せを感じられるような日々が過ごせるならそれでいい。その為なら僕はなんだって耐えるよ。 ＊・＊・＊・＊・＊・＊・＊・＊・＊・＊・＊ ◇趣味は○○浴。入浴に限らず森林浴や日光浴も嗜む。良い感じのスポットを探すために村中を歩き回ることもしばしば。最近は自前の温泉を作ろうと悪戦苦闘しているが、整備が上手くいかず難航中。というのは半分くらい建前であり、本来は脱出用のルートを探していた。 ◇周りの人間からは「放浪癖のあるふしぎちゃん」だと思われている。幼い頃は自由奔放で模範的な少年だったが、そう思われるように印象を形作っていった。聡明な人間は害のないフリをするのが得意だから… ◇湯屋の質素感溢れる作りをどうにかしたいので、薪作る要領で竹とかぶった斬っては資材にして飾ってる。物理的マインクラフト上級者。 ＊・＊・＊・＊・＊・＊・＊・＊・＊・＊・＊ 弟:岬(15)…しっかり者で放浪癖のあるマリカを心配してくれる良い子。雨とかに降られて帰ってくれるずぶ濡れ兄を介抱してくれる天才。 看板犬:いずみる…黒っぽい毛色の柴犬。お目目がくりくりでキュート。人懐っこく甘え上手。源泉の近くで見つけたのでこの名前になった。

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