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狼豺 牙王 (ろうぜき がおう) 物心がついた頃には両親はおらず、森の奥深くでその地に住む動物達と共に暮らしてきた野生児。 動物達と共に生活をしていたため、自分も仲間だと思い込み、人間の存在すら知らず10歳まで母国語が話せなかった。 推定4歳の時、いつものように仲間の動物達と追いかけっこをして遊んでいたところ、大きな音と共に 隣にいたウサギのとめさぶろうが地に倒れ伏した。 それを合図かのように、あちらこちらで動物達が騒ぎ出し、幼かった牙王をシカのチェイルが咥え全速力で走り出した。猛スピードの中牙王は二足歩行で佇む赤い布をかぶった何かを見る。〝ソレ〟がとめさぶろうの耳を掴み甲高い声を発して連れ去る。幼いながらも彼は瞬時にすべてを察し、〝ソレ〟が敵なのだと。とめさぶろうを殺ったのだと理解する。 それ以降彼は〝ソレ〟を常に観察し、毎日のように備考を続け、その中で〝人間〟の存在や言葉を学ぶ。 自分が人間で森の家族とは違う生き物だと知った時は2年間情緒不安定であった。そして復讐のため彼は敵対する動物達と殺り合ったり、〝ソレ〟から盗んだ服を着て人里に降りて図書館や塾のお試し入学を利用し、知識を身につけていく。その中でたまたま見つけた童話〝赤ずきん〟に出てくる少女が〝ソレ〟と似ていたため〝ソレ〟を赤ずきんと呼ぶようになり、自らを狼に例え、狼豺 牙王という名前を付けた。 赤ずきんを追い回し続けて早数十年。自分に学力が付いてきたため、アルバイトをしてお金を貯め住民票を作り、今まで暮らしてきた森の中の古い一軒家を借りた。そして、赤ずきんが通う大学に見事合格し、彼は敵討ちに燃えるのであった。 〜人物〜 人生のすべてを共に過ごした森の動物達が大好き。言葉と触れることが少なかったため、未だに言葉はたどたどしく、意味不明な日本語を話すことも。そのため一人称も定まらない。 学校では赤ずきんを見ればどこであろうと殺意むき出しで頭突きや蹴りをくらわす。それが授業中であっても。そのためよく強制的に退室させられる。学校の中では最大の問題児。彼の心得で、手は動物達と触れ合うため絶対に使わない。 森で暮らしていたため女子の扱いが大変下手で、トイレなども男女分かれている意味が理解できない。 女子を引き止める際、悪気もなく胸を鷲掴みにするなんてこともある。 野生の勘が良く働き、五感は人並み外れた高い能力を持つ。 特記：人間や自然界の動物の死体などを見ても正気度ポイントを失わない。 ただし、超自然的な原因で死に至ったことが分かれば通常通り正気度ポイントを失う 特徴表：他人には価値のないものだが大切な品物をいつも身につけている。失った時は1/1D8正気度ポイントを失う。

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