タグ： ムーンエラーアウトサイダー 心臓がちょっとはやく動くだけ

無有美術大学2年、絵画科。小さいころから絵が得意だった。基本的なスタンスは目に見えるものをありのままに描き出す写実主義。しかし以前気まぐれで描いた抽象画が妙に評価され、教員に抽象画家の道を勧められたりもしたが、本人にはスタンスを変える気はない。最近は若干スランプ気味。 上背があるが特に鍛えてはおらず細身。おしゃれにはあまり興味がない。サングラスをつけているのは、後述の事故に遭う直前の眩むようなヘッドライトがトラウマになったため。できれば夜はあまり出歩きたくない。もちろん、絵を描くときはサングラスを外す。 学コラは毎日5限のため帰るころには暗くなってしまうし、グループワークで他人との協力が必須なので気乗りしない。必修単位だから参加はするが、最低限のことだけしてさっさと終わらないかなと思っている。 【人物背景】 絆はもともと友達が多くなく、一人で黙々と絵を描いているタイプだった。そんな絆だが、高校に入って、サッカー部に所属する秋人(あきひと)と仲良くなった。秋人は誰とでも仲よくする性格で絆とは真逆の性格だったが、絆は美大、秋人はスポーツ推薦での体育大学への進学を目指しており、勉強漬けの周囲とは少し違うところが通じ合ったのかもしれない。時には互いの得意を教えあうこともあった。高3の夏、絆は秋人を誘ってフィールドワークに出かけた。夕焼けの風景を描き上げてすっかり暗くなった帰り道、2人はスピード違反の車にはねられてしまう。絆は幸い軽傷だったが、秋人は足を骨折して入院するほどの大怪我。体育大学への入学は絶望的になってしまう。当初は見舞いに通ったが、自分が誘ったことで秋人は夢を諦めることになり、対して自分はのうのうと画家への道を歩んでいることの後ろめたさから徐々に足が遠のき、疎遠になってしまった。こんな自分を周囲はどう思い、どんな目で見ているんだろうとの恐れからか、他人が化け物のように思えることもあった。他人の顔色を窺い、必要以上のかかわりを避けるようになったのは、このころからだっただろうか。 「……うん、そうだ、画家は孤独、孤高でいいのだ」 【裏設定】 事故の後遺症で精神の病気か、はたまた何かの巡り合わせか、実際に人が化け物のように「視える」時があり、人の首から上が形容し難いガス状の化け物として視える。サングラスをかけ始めたのはこれを直視しないためでもあった。友を失い、自分だけが周囲と違う世界を生きている、自分が世界に希釈されていくような孤独感に浸ると、不思議と筆が乗った。自分が見ている化け物たちの世界を「写実的」に描いたところ、人の内面に巣食う暗黒を表現した「抽象画」として評価された。当初は恐怖したこの「視える」現象も、いつしか自分の一部と感じるようになっていた。しかし最近は、意識して見なければその現象も起きなくなってきた。 この白昼夢から醒める時が近づいているのだろうか。その時、絆の居場所はこの世界にあるのだろうか。 【秘匿HO】 芸術(絵画)に+30%の補正。 意図して KP に宣言し＜目星＞に成功した場合、キミは SAN を１コストに本来目に見えないはずの神話的事象が一瞬視える。 ➡RPとしてはサングラスを外すorずらして目星をするつもりです。 ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ 【ムーンエラーアウトサイダー通過後】 不定の狂気：視覚障害。シナリオ中では単独行動の際にかかる時間が1.5倍になるハンデを負う。介助者がいれば影響なし。 心のどこかに寂しさを抱え、満月の日には月こそが自分が帰るべき場所だと感じる。 アーティファクト「春草のサングラス」を所持していないと1/1d8のSANチェックが入る。 シナリオ内の儀式のためにPOWを1ささげ、初期値から1減っている。 シナリオ中で、春草にお願いして腕時計におまじないをかけてもらう。エンディングにて、精神病棟に入院していた秋人に連絡を取り、春草の腕時計を渡す。秋人は彼のもとを離れた絆を責めることなく、腕時計を受け取り、やがて快方に向かったと聞く。かつての彼らほどではないが、いくらか連絡をとりあうくらいにはなっただろうか。でもやはり秋人を神話的事象に巻き込んでしまった（自分も巻き込まれだけど）負い目は残っており、絆自身からはあまり絡みには行かない気がする。 不定の狂気として視覚障害があるが、期間が経ってある程度回復したとしても、元のHO通り、制御できず発作的に"視えてしまう"後遺症が残ってしまってもいいと思う。 とは言え、ムンエラのシナリオ中に一時的にSANが0になった経験があり、そのような強烈な体験をしてしまった以上、今までのように意識的に神話的事象を覗き見しようとすることはほぼ無くなるだろう。 自分と同じ境遇だった梓馬と出会い、また秋人と和解？したことで孤高を是とした絆の価値観に変化が…？ 事故　→　孤独　→　孤高だと言い聞かせる　→　自分と同じ境遇の梓馬の存在に揺らぐ　→　シナリオ後、梓馬に置いて行かれたように感じ、一方で秋人の存在を取り戻す。孤独感と連帯感を両方感じながら日常へと戻・・・れるのか？

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