タグ： 虫の巣 クトゥルフ 荼毘に落つ

2-7　珍しい技能　探索者は［INT×5］%の、日常生活では役に立たないが特定の人を感心させるような技能を1つ、キーパーと相談した上で持つことができる。例:〈製作(プラモデル)〉〈芸術(対戦格闘ゲーム)〉〈ほかの言語(インターネット･スラング)〉など。 →芸術(ラテアート) 4-4　動物に嫌われる(D)　独特のたたずまいのせいで、たいていの動物は探索者を見るなり威嚇してくる。 1d6→5 50ポイント追加 二堂 燕真(にどう-えんま) 一人称:俺 二人称:きみ、〜くん(ちゃん) 好き：おしゃべり、珈琲 苦手：早寝早起き、昔話 誕生日:1/16 『pertica』という小さなカフェを一人で経営している気さくな男性。可愛いラテアートが評判。客との会話を楽しむタイプだが、言動が軽薄なため好みが分かれる。 恋人のことは"あおちゃん"と呼んでいた。 以下秘匿バレ 幼い頃より父親がおらず、母親によって育てられた。しかし、消えた父親に面影を重ねた母親によって性的虐待が繰り返された。 母親は精神的に不安定であり、性的接触を拒めば泣き喚く、殴りつける、暴言を吐く、外へ締め出す、食事を与えないなどの虐待を行っていた。 虐待は中学時代まで続き、母親が無理心中を図り亡くなったことで燕真は保護された。 練炭を使用した無理心中の後遺症は見られなかったが、これらの虐待によって食物固執や性化行動、愛着障害などの影響が表れていた。特に、10代後半は常に複数の女性と関係を持ってはすぐ別れるを繰り返していた。振ることも多かったが、付き合う女性への態度がおざなりであったため振られることもしばしばだった。 現在では、食事の頻度が多めで異性との距離感が近い程度に治っている。 菩提樹に入ってしばらくはヴェール酒造で働いていたが、生贄の情報を集めるためにカフェの経営を始める。 重要な生贄ということもあり、青葉には当初から良い彼氏を演じていた。惹かれていることに自覚してからは一度も性交渉を行っていない。 同棲はしていなかったものの、週に一度は会うようにしていた。もっぱら外や青葉の家で会っていたため、自宅にはあまり呼んでいない。 誕生日などの記念日にはそれとなく欲しいものをリサーチし、ネックレスなど身につけるものを中心に欠かさず贈り物をしていた。 イメソン:神山羊「青い棘」 https://youtu.be/PVlVzX6OLns?si=pPG8w_2bJ-FKu4xh ───────────────────────── 以下蛇足 「一刻も逢はずにはゐられない恋心と、一生逢はなくなっても好いと言った恋心と、この二つの間は世間の生温るい、それでゐて一番多数な、妥協的な、煮え切らない色恋があるのである。」 　　　　　　　　　　　　　　　　田山花袋『深い恋』 「戀愛は、人生の花であります。いかに退屈であろうとも、この外に花はない。」 　　　　　　　　　　　　　　　　坂口安吾『戀愛論』 「執着やねたみや憎しみのあるところには、やがてそれをこやしとして愛というものは咲き出るのかもしれません。」 　　　　　　　　　　　　　　　　伊藤整『変容』 逢えなくなったとしても、俺の知らない何処で笑っていて欲しかった。だが、彼女から遠ざかってしまいたい愛憎も在った。 いっそ彼女がいなくなれば、気分が浮き沈みすることもない、楽になるだろうと幾度も考えた。 中学から複数の女性と関係を持つようになった。年下もいたし年上もいた。女のことが信じられないくせに、誰かとが側にいない孤独に耐えきれなかった。 雑に引っ掛けては、飽きたり面倒になったりして関係を切っていた。うっすら女というものへの嫌悪が拭えていなかったのだから、女全体に対する復讐でもあったのだと思う。かつての恋人たちは母とは無関係なのだから、八つ当たりではあるが。 青葉は重要な贄ということもあって、粗雑に扱うことはしなかった。離れていかないよう、優しい彼氏であり続けた。 その”優しい彼氏の演技”が、いつからか癖になっていた。いつからか癖に心が引っ張られていくのを感じていた。 催眠で心を操っていることに不安になることが増えた。どうせ催眠が無ければこの女は自分に見向きもしなかったのだろうと思っては己の恋人を憎たらしく感じた。だのに、彼女が隣にいる間彼女と話している間は酷く心が安らいだ。 嘘から出た真となったのか、いつもより長く女性と過ごした弊害が出たのか、彼女に心底好ましい部分でもあったのか、どうしてかは自分でもわからない。 だが、どうやら本当に惹かれてしまったらしい。それまで散々伝えていたはずの愛の言葉が、いつの間にか吐けなくなっていた。 彼女を贄にするのは憐れだと思った。しかし組織から遠ざけるにしても、よくわからない躊躇いを振り切り愛を伝えるべきか、いっそ突き放すべきかをいつも考えていた。彼女が死ぬまでは。 余談:ＳＮＳでカフェのアカウントを運用しているが、宣伝というよりは凝ったラテアートだったり立体ラテアートを載せるだけになりつつある。評判は悪くない。

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