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『賢者の海の四重奏』HO2：2ndヴァイオリン ■2015『ミュージシャン』ベース 物腰柔らかなヴァイオリニスト。 落ち着いた雰囲気の微笑を見せ、静かに構えている。世話上手だが傍観がちで世話好きというわけでもない。 常に全体を見て自身の振る舞いを慎重に考えるタイプ。人数の多い現場でいかに丸く収めるかを思案している。 首席奏者の立場もあり一定の信頼を寄せられているためか、相談役になることが多いかもしれない。 控えめな性格的には人を支えるサポートなどの補佐ポジションに適正がある。 ▼秘匿込みの背景 幼い頃からヴァイオリン一途。銀行員の父を持ち、比較的潤いのある家庭で育つ。 小学校行事でたまたま鑑賞したオーケストラに引き込まれた。 初めはあまりいい顔をされず肩身の狭い思いをしたが、買い与えられたもの1本で弾き続け、ぽつぽつと賞を取り始めてから家族に期待されるようになる。 若さゆえに両親と一部コミュニティからは天才と囃され、己の居場所を確立し、ヴァイオリンと生きる未来さえもすでに見据えていた。 それから中高生ごろにコンクールで自分より年下のHO1の演奏に出会い、本物の才能に魅入られると、同時に理想像も打ち砕かれることになる。 背中を押す家族の手前、膝をつく暇もなく、取り憑かれたように演奏を続けたがあれから自分に納得できた事は一度もない。 顔には出さないが、認められたいという感情が人一倍強くくすぶっている。 影の努力家で、穏やかな性格に反して練習への熱量がある。演奏も"情"の表現がよく評価されているが、奏でているときも厳しい表情が多い。 今こそ実力をそれなりに認められているものの、子供時代に無意識に育ってしまった「置いて行かれる、見放されてしまう」という焦燥感を忘れられずにいる。 HO1がいなければ自分にもっと可能性があったのでは……とさえ考えるほどに、その才能に強い羨望の念がありながら、HO1の活躍は妥当であると己に言い聞かせ、普段は理解のある先輩のような顔をしている。なおHO1に手を貸すようなことはほとんどない。 女性には特に優しい。というより、あまり機嫌を損ねたくない人種だと思っている。 #44617B

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