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中野 幸(なかの こう) ・ツッコミ ・不運 ・オカン 【過去】 彼は一人っ子で、両親との仲はとても良かった。 中学生の頃、将来の夢はファッション関係の仕事だった。 キラキラしていて、オシャレで当時の彼はとても惹かれた。 だが彼の家は代々続く老舗の旅館だった。 両親、親族共に幸が継ぐものだと思っていた。 当然、彼もそのことは分かっていた。 でもあの煌びやかな世界に憧れてしまった。 彼は両親にそれを言うのが怖かった。だけど、大好きな両親なら分かってくれると、そう信じて、両親に 「僕・・・将来はいつか東京に行って、ファッションについて勉強したいんだ・・・！」 両親は悲しみ、怒り、何故だお前は中野家の・・・と中学生の彼に感情をぶつけた。 彼は頭が真っ白になった。 (お母さんもお父さんも認めてくれなかった・・・？僕は跡継ぎなんかしたくない、なんでどうして、嫌だ、僕は) 彼は家を飛び出した。 さまよっていると人とぶつかった。いかつい男だ。殴りかかってくる。邪魔だ。 気が付くと、さっきのいかつい男が倒れている。自分の手は赤かった。 彼はこの後グレる。そして、殴った男とは親友になる。 その親友は、グレてはいたが海外で歌手になる夢を持っていた。 そしてお互い、大学受験が近づきその夢について考える時間が増えた。 話し合いの結果「お互い夢を追おう」となった。 彼は両親の元へ数年ぶりに向かった。自分は本気なんだと伝えた。 「勝手にしろ、そのかわり中野という苗字を残してこい。」となんとか認められた。 彼は東京のデザイン科へ無事入学した。

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