タグ： クトゥルフ NPC

波間町に住む20歳短大生の女性。卒業後はリゾート地の地元採用枠で雇用されることになっている。治験にはいいお金稼ぎとして軽い気持ちで応募した。 渚が12歳の頃に両親ともが皮膚の一部がまるで鱗のようになり、骨格が徐々に変形するという奇病に冒されて入院していたが、半年後に忽然と姿を消してしまった。既に失踪宣言がされており、法律上は死亡扱いとなっている。渚は奇病の詳細を知らない。 渚は両親が入院した時点で遠い親戚の家に引き取られていたが、高校卒業後にその親戚の元を離れて波間町に帰ってきた。無論リゾート地での就職枠のためである。 元々ホテルで働きたかったということもあり、幼少期を過ごした波間町に戻ってきたという形である。 ☆人間と深きものの混血種。正確には両親ともが混血種であった。ただし、両親が混血種である自覚を持ったのは完全に変異して病院を抜け出したその時である。渚にはまだ変異の兆候は一切見られず、当然本人も普通の人間だと思っている。 　しかし、混血種ということもあってか、支配血清を投与された際にそれが全く効かず、それどころか人間としての自我をほぼ完全に保ったまま深きものへと変異を始めてしまう。5日もすれば骨格はまだ変わらないまでも首から下の皮膚は全て鱗に覆われてしまうだろう。 　2日目は肩口や腹部などの目立たない部分が痒くなるが、本人は治験の副作用にかゆみが含まれていたこともあり、特に不信感を覚えない。 　2日目から3日目にかけての夜中に不思議な夢を見る。月明かりに照らされた入江で、なぜか海に首まで浸かった両親が「不安なら夜にここへおいで、私たちのかわいい渚。必ずあなたの力になりましょう」と語りかけてくる夢だ。 　3日目の朝になると、昨日かゆみを感じていた箇所が鱗のようになっている。渚はかなり動揺するが、昨晩の夢の影響(久しぶりに両親の声を聴くことができた、など)からか、自分を見失うほど錯乱したりはしない。なお、3日目の朝の時点ではまだ腕にまでは変異が及ばないため、採血時に気付かれることはない。 　3日目朝に動揺して言いる渚を問い詰めると、(要技能ロール)夢のことと今晩入り江に行くつもりだということを話してくれる。この時までに優悟と十分なコミュニケーションをとって信頼されていれば、技能ロールなしで優悟が自白するよう誘導してくれる。 　3日目の夜中まで何も問い詰めずに放っておくと、4日目の朝を迎えた際に帰ってこず、そのままシナリオからフェードアウトする。

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