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橘嵐。橘は母方の姓である。 十年前に壊滅した指定暴力団、瑛崎組組長の一人息子。 家が無くなったのは抗争によるものであり、嵐は当時18歳。代替わりの話が決定した矢先の出来事であった。 父が遺した言葉は「生きろ」とそれだけ。その言葉に従い、堅気として生きていくことを決める。 けじめと決別の証として、背中の彫り物は焼いて潰した。それを頼んだ若い衆も今はどこで生きているのか。 暫く前から追っ手は現れてはいないが瑛崎組の血が残っているという事実に変わりはなく、自分が関わることで周囲に危険が及ぶことを恐れている。その恐怖は10年の歳月で脳をすっかり痺れさせてしまった（INT10）。 現在はなるべく世間との関わりを避けるため、海辺の一軒家で猫と暮らしている。猫の名前は「うるし（漆）」。 あるとき、脱走したうるしを連れてきてくれた男がいた。独特の雰囲気から堅気では無いことはすぐに分かった。 相当な手腕の持ち主であることも、すぐに分かった。どうしてこんなところに…… 惹かれたのはいつからだったろう。猫の様子を見に時折訪れる彼に、自分が辿り着けなかった未来に憧憬の念を抱いたのか、それとも。 写真集は二冊だけ。カメラを持って出掛けた際に「何撮ってるの？」と編集者に見つかった。押し負けてしまいペンネームでなら……顔とか一切出さないなら……と条件付きで出版することになる。ペンネームは「沙引 風（すなびき かぜ）」。たまたまそこに生えてたスナビキソウからつけた。 あとは遺産をやりくりして暮らしている。財政難で家が潰れたわけでは無いのだ。 命名由来は「花に嵐」。橘の花言葉は「追憶」。 文字色→4d5aaf（花色） 【技能】※「ぎこちない同居」NPCの技能に簡易的な意味付け。 杖→得意だった名残。 写真術・古物修復・博物学・その他の言語→元々嫌いじゃ無かったのと、10年間で結構勉強できた ＜通過シナリオ＞ 「ぎこちない同居」対スルメさんNPC　生還

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