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2015年特徴表 2-4 愛書家　図書館技能に+20 3-7 俊敏　回避の基本成功率はDEX*5 忌み子として生まれた双子の兄。 生まれて程なくして家族の格差を知った。 母を守るため、「自分達の食い扶持は自分たちで稼ぐ」と交渉する。全ては家族を守る為。 父とも祖母とも会話はしない。しないように約束したかもしれない。視界にもなるべく入らないようにしている 弟と眞白、そして母親くらいしかまともに話せる相手がいない。 生まれた頃からかけがえのない弟を守る為に、文字通り庇って生きてきた。 大人や子供から暴力を受ける日々。そしてさらに最悪だったことが、自分の見目が美しかったこと。 弟の為に働きに出かけても脆弱な体と弱視のため、女たちと一緒に洗濯をするくらいしかできない。 毎日給料として与えられる少ない金銭と食べ物は全て弟に分けた。 自分は賄い飯を食べさせてもらったから、と空腹なのに嘘をついて。 そしてまだ幼かったある日、村人の男衆に持ちかけられた。 「女みてぇだからなぁ、俺らの慰み者になるならもっと食い物と給料を分けてやる」 童貞より精通よりも先に男たちの慰み者になった。 抵抗すれば弟に危害を加えると言われた為に大人しく従った。 汚い仕事で得た食い物だが、抵抗はあったものの弟と一緒に食い物は煮て食べた。 その日の夜は身体中が痛くて眠れなかった。 弟に秘密にしているが来る日も来る日も昼は洗濯番、夜は慰み者として女のように喘いだ。 喜んでいるように見せれば男たちも乱暴にしなかったから。いつしか自分がとても汚い存在に見えて、 白い着物ばかり着るようになった。姿だけでも穢れのないように見せたかった。 儀式が重なるごとに自分が衰弱していくのを自覚している。 おそらく、自分は身体的にももう長い距離を歩けない。目は生まれつきの白内障が加速してもはやろくに見えない。 だから夜伽の頻度を増やし、昼も夜も男衆に抱かれて金をためている。 全ては弟の為。どんなにつらい目にあっても弟が生き残ってくれさえすればいい。 逃げるのなら、自分は逃げず囮になろう。金の袋は弟に渡す。 金さえあれば、麓までいけばきっと助かる。助かってほしい。 自分のように「汚れてほしくない」 弟だけは自由に生きてほしい。でも弟はきっと許さない。 自分は弟のためなら死ねる。　いや、いっそ 弟に殺されたい。 人生の全てを弟に捧げる、一人の哀れな忌み子のお話。 そして嘘もついた。自分たちにだってきっと味方はいる。明日はきっともっといい日になるよ、と弟に語り続けた。

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