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【セルマ・ノールズ】Thelma Knowles 技能：《宗教家》をベースに一部置き換え。 フェイレロ家の使用人兼護衛係の女性。 育った環境が影響してか自己主張が少なく、誰かの指示に従って行動することが多い。その思考が結構極端で、主人に死ねと言われたら一度考えはするが平気で死ねる。少々上品な敬語で、あまり喋る方ではないが仲良くなれば少し口数が増える。 エルモッソに初めて訪れた際に足を運んだ演奏会に心奪われ、特に惹かれたチェロは自身の意思で教わって弾くようになった。右腕が義手であるが弓を持つには問題無いのと、教えられたことを覚えるのは得意なのですぐに上達した。ちなみに両利き。 実家が代々呪術（クトゥルフ神話とは関係無い得体の知れない土着のもの）を扱う家系。古くから依頼を受けて憑き物を落としたり、はたまた呪い殺したりなど多様な活動をしていた。しかし年月が経つにつれだんだんとその風習は廃れていき、その歴史だけが語られるようになっていた。 しかしセルマの親族はその歴史を掘り起こし、私利私欲のために呪術を扱おうとした。 そして一族でも特に通称"魔力(POW的に)"があったセルマは幼い頃から異国のとある一族を壊滅させるための呪いの儀式の材料として育てられ、少しずつ髪や爪など身体の一部を捧げ物にされていた。そのため右腕が無く全体的に肌が荒れ気味。隠すためにお化粧は怠らないし夏でも露出の少ない服を着ている。捧げ物は基本教えられて自身の手で行うのと過程で動物の殺生も行っていたためナイフの扱いに長けている。 中々家の外には出して貰えなかったが、深夜にこっそり裏口や窓の鍵を開けて家を抜け出して人気の無い場所でうろついていた。その時に境遇こそ違うものの同じ箱入り娘で同じことをしていた少女と出会い、毎日深夜に会っては話していた。彼女は大のオカルト好きだったためノールズ家には元から興味を抱いており、互いの家の事情も気兼ねなく話せる良き友人となった。友人は興味津々に話を聞きつつもセルマを心配しており、学生までは上手く噂を操作したり、オカルト雑誌の出版社に就職した際にはノールズ家の情報があまり世間に漏れないようにこっそり情報操作していた。 ある日、片目を捧げなければならない日に両親が手順を間違えて儀式が失敗する。所詮は無理矢理掘り起こされた曖昧な呪術であった。目は失わずに済んだが、10年近い行程から蓄積された呪いが解放され、セルマを除いた家族全員が発狂の末殺し合い、または自殺し死亡した。これが本物の呪いの力なのか、ただの強い思い込みが産んだ疑心暗鬼や幻覚によるものなのかは未だ判明していない。当時のトラウマで見つめられることが苦手で人とあまり目を合わせられない。 それからは友人の家に置いてもらうことになり、掃除係という名の友人の話し相手として勤めるようになる。ノールズ家のことは近辺では悪い意味で知られており、起こったことも相まって家の主人からはあまり良い顔はされなかったが、溺愛している娘が喜んでいるならと仕方なく雇ってもらっていた。 しかしある日友人は突然行方不明となる。まるで消えてしまったかのように帰っては来なかったし遺体も見付からなかった。主人は「娘がいなくなったのはお前の呪いのせいだ」ときつく責め、家を追い出してしまった。 友人が行っていた情報操作も無くなり、それからというもの行く先々で嫌厭され、自身の周辺で悪いことが起きたり人が死ぬ度に呪いのせいだと言われ続けてきた。そうして大事な友人や色んな人たちを自分が殺してしまったと思い込んでしまう。生きる意味を見失いかけていたところに今のご主人様から手を差し伸べられる。最初こそ拒絶していたが押しに弱いので半ば引き摺られる形でフェイレロ家に勤めることになった。 また自分のせいでご主人様や周りの人たちが不幸になってしまうのではないかと今でもずっと不安に思っているが、2年程働いていても全くその様子は無いしむしろ幸せに過ごせているので、徐々に周りの人たちに心を開き距離を縮めつつある。ご主人様を守る護衛係として、また、呪いという不確かなものを否定するために物理で戦えるよう一生懸命鍛錬に励んでいる。 他の使用人たちには「特異な家系に生まれていること」「右腕が義手なこと」「自分のそばにいると不幸になるかもしれないこと」をあまり詳細は言わずに伝えているが、それでも近くにいる人に対してはそこまで強くやめてと言える性格ではないため突っぱねたりはしないがそわそわする。追求されればきちんと詳細まで話してくれる。 「ここの皆様はとても良い方々です。私のような者がその中に居て良いのでしょうか」 「私は常にお嬢様の指示に従いますわ。お嬢様の望みは私の望みでございます」 「え、私と外出ですか？他の方々との方が……どうしてもですか？……えっと、そこまで仰るなら……はい…………」 ◆誕生日……11月20日 ◆血液型……AB型 ◆イメージカラー……テラコッタ（#bd6856） ◆イメージBGM……『heaven・the・Alcohol!』スタジオネネム ◆一人称……私(わたくし) ◆二人称……貴方、さん付け、様付け ◆特徴表 ◇2-10『前職』 以前は別の職に就いていたか、幼少期に何か得難い体験をしている。［EDU×3］%を、前職としてプレイヤーが決めた、職業上の技能に割り振ることができる。 →EDU×3（54%）→〈鍵開け〉 ◇4-9『暗黒の祖先（D）』 邪悪な一族、カルティスト、人肉嗜食者、もしくは超自然のクリーチャーの子孫である。D100をロールし、結果が大きいほど、より邪悪な存在となる。→52 技能ポイント1D6×10→［4×10］→＋40ポイント（興味ポイントに加算） ◆誕生星……『ウヌク・アルハイ』 星言葉：細やかな神経と臆病さ ◆花ダイス……『カリフォルニアポピー』私を拒絶しないで、和解、希望 弱い心の持ち主。他人の望みが貴方の望みになるだろう。他人の希望が貴方の希望になるだろう。不器用さにまみれているけれど、そんな弱さを皆は理解してくれるだろう。守ってくれるだろう。それでも貴方は不安にまみれている。弱い心を必死に守っている。 【経験シナリオ（※ネタバレ）】 『沈黙への夜想曲』 …後遺症：全盲（目を使う技能が全て使えない） …片目どころか両目を失ってしまった。でも自分を救ってくれたご主人様たちや仲間たちがいる限り完全に絶望はしません。でも前よりも内気にはなるかも。いつかまたみんなで楽しく過ごせる日々を取り戻せるといいね。

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