タグ： 仙道町クトゥルフ奇譚

　釘野会九州支部長。釘野会に十六人しかいない幹部連の中でも、更に四人しかいない大幹部の一人。 　背中ぐらいまで伸びた金髪と、中性的どころか少女的とさえ言える整った容姿の青年。 　レザージャケットを基軸としたパンクスタイルに、どこかの国の民族衣装のようにも見える黄色い衣を合わせた独特のファッションに身を包んでいる。 　黒羽アリスの実兄で、元『新宿狂走連合』総長。都内にあって唯一釘野会をものともしない暴走族だったが、後の釘野会十代目である釘野天義とのタイマン(俗称『新宿白金決闘』)に敗北し、実力を買われて釘野会に加入。 　平組員として釘野会直系柳葉組に配属されるが、迎神会系の敵対組織との抗争を経て柳葉から組長の座を譲位され、当代最年少の直系組長となった。 　以降、本部長に就任した釘野天義による『釘野会改革』の際に九州支部長に任命され、現在に至る。 　仰々しい経歴だが、要するに喧嘩の強さ一本で釘野会の最高幹部に上り詰めたゴリラである。 　無駄に顔がいいので、釘野とは違うベクトルでめちゃくちゃモテる。その上、本人も常軌を逸した女好きであり、セックス中毒者である。世界各国のいろんな女を抱くために世界中を放浪している。現在十五股中の旅する種馬。

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