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ハイフェッツをなぞる病　HO秀才 ◆特徴表 2-3 親の七光り 名家の出身、または親が有名人かもしれない。＜信用＞に＋20% 27歳の日本画家。男。 無愛想で口が悪い。目つきも良くない。お世辞にも人付き合いが上手とは言えないタイプ。 理想が高くて努力家。自分に厳しいし他人にも厳しい。 有名な版画家の父と、洋画家の母を持つ。 芸術家の二人の間に生まれ、幼い頃から日本の芸術に触れて育ってきた。そうしてそのまま、燎自身も画家を志すようになる。 父と母がそれなりに高い評価を得ている芸術家なので、絵の世界に足を踏み入れた瞬間から、周囲からは期待の目を向けられていた。 小さな頃は何も気にせずのびのび描いていたが、年齢が上がるにつれ、周囲からの期待や評価、現実とのギャップが浮き彫りになっていく。それでも周囲や両親にがっかりされたくなくて、ずっと努力を重ねてきた。 才能はないけど、努力でここまで歩いてきたタイプ。人は燎の絵を見て「すごいね」「才能があるんだね」と言うけど、その裏で他の人よりずっと時間をかけて絵を描いていた。 その努力のおかげか、学生時代にはすでに一流の日本画家として名を馳せるようになる。 けれどその頃には、絵を描く理由が「楽しいから」ではなく、「評価されるため」になっていた。 それが一変したのは、HO天才が現れてから。 燎が大学生の頃、高校生という若さですごいのを描くやつがいるらしい、と噂を聞く。 実際その絵を見たときに、率直に「すごい」と思った。 現実、努力を重ねて作っただけの偽物の才能が、本当の天才の前に敵うはずがない。それから周囲の注目は一気にHO天才に集められるようになる。 それから今に至るまでずっと、HO天才を超えるために頑張ってきた。 いつか天才を超えることができれば、周囲から再び以前のように評価してもらえると信じている。 大学を卒業して数年、美大に特別講師として足を運んだ際、HO天才と出会う。 「僕、あのときあなたの絵を見て、日本画家を始めたんです！」 絶対本人には言わないけど、めちゃくちゃショックだった。 ◆ 周囲からの目をだいぶ気にするタイプ。 周囲の期待に応えたい・両親のように評価されたい一心でここまでやってきた。努力家。 努力しないやつは嫌い。 幼い頃は好きで絵を描いていたはずが、いつしかその理由が「評価されたいから」になり、今は「HO天才を越えたいから」でしかなくなってしまう。 HO天才のことは、HO天才が日本画を始めた頃（高校生くらい）から知っている。 それからずっとHO天才の絵を見てきた。展示会にもコンクールにも足を運んだ。今まで天才が描いた絵は全部見に行っている。絶対に絶対に絶対に本人には言わない。 HO天才を越えたいと思っている。 天才だなんだと評されてはいるが、同じ人間であることに変わりはないのだから、諦めるなんてことはしない。 その反面、HO天才に憧れている気持ちもある。絵を見たときの、「すごい」の気持ちは嘘にできない。 何よりも評価や賞賛が欲しいくせに、「HO天才の絵よりあなたの絵の方がすごい」って言われると、「お前にあの絵の何が分かる」って怒るタイプ。めんどくさい。 最近、この先を予見するかのような不思議な声が脳内に聞こえるようになった。 これがあればHO天才を越えられるかもしれない、と思いつつも、自分の力以外で彼を超えることを苦々しくも思っているところがある。 カガリ： 篝火花（シクラメン）…嫉妬 一人称：俺 二人称：お前 通過 「ハイフェッツをなぞる病」

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