タグ： あトの祀り

「君のそゆとこ……うん、だーい好きさあ」 常にだらしない笑顔を浮かべる女子高校生。人懐っこく、軽率に他人に好意を示したりくっついたりしているのが散見される。パーソナルスペースがおおよそ-2mm。 身長170cmを目指し、身体育成の目的で陸上部に所属するも体育会系のノリに圧されて幽霊気味。とりあえず走るのと砲丸投げは好きだが、正規部員であるにもかかわらずやるのはマネージャー業の真似事ばかり。それでも持ち前の素直で楽観的な言動で許されている気になってるし実際許されている。 幼い頃は人見知りで思ったことを家族以外には口に出せない恥ずかしがり屋な子供だった。 自分と違って能動的な真樹に憧れ、おにいちゃんと慕っていつもついて回る。同じような衣服を着たがることで自分もそうなれたらいいと願っていた。 が、兄との別れを経て「好意はさっさと口にしなければ」と思うようになる。それ以来徐々に親兄弟やクラスメイト、果てには教師にさえも軽率に称賛と接触をするように。 その延長で現在も男女どちらの制服も着替えたりしている。ほぼ日替わりだが寝坊すると学ランスカート/セーラースラックスなどをやらかし生徒指導にしばかれる。 いいでしょ別に。それよか先生のでっかい声綺麗だよね、もっとわたし/ぼくとおしゃべりしてよ。 慢性偏頭痛持ちだが、実のところは頻繁に真樹のことを口にしようとするせい。いっそ気分の切り替えに丁度いいとも考えたものの、声が出ないどころか涙が出そうな痛みは寂しい気持ちも引き連れてきてちょっと困る。 さっぱりした甘いものが好きでケーキよりも練り切り派。星を見るのがちょっと好き。 ▽対先生 日頃から人に愛を囁きがちだが、先生を押したところ感触が違ったことにより意識するようになる。(13歳時点) 最初こそ面白がって距離を詰めていたものの、長期休みになると会えなくなる事を考えると寂しいことに気付いて慌てる。 ので冬休みには家に押しかけてみました。住所は年賀状を書くつもりしかなかったはずだがついうっかり。それ以来休日にはたまに鳴海先生の家にお邪魔しに行く。一緒にアイスを食べたり会話もしないで転がってるだけであったり、することはさまざま。 インドアよりもアウトドア寄りだが大っぴらに外を歩くわけにもいかないため、家の中でできることをたくさん模索した。 そのうち「先生が生徒に手を出したら免職だけどさ、逆はどうなるんだろ。ためしてみようよ、せんせえ」などと言いくるめて体の関係に持ち込もうとした。(14歳時点) 一見他人との距離感と変わりはないが周囲に視線が無いときは「カイトせんせえ」と呼びかける。 恋愛感情を持っているかは微妙。好奇心と愛着を足し算したものが正確だと思ってるし、確かめあえれば心から嬉しく思う。 薄っぺらな「だいすき」を重ねていけばいつか形になるかなあ、とは考えるものの、未だその兆しは見えていない。それがとても寂しく感じる。 だから門をくぐる時、腹に先生との子を宿していけることをぼんやりと願っている。 ショゴスの幻覚

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