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関係性 血のつながりのない兄妹 小学校の頃に両親が再婚 兄　妹とは6つ違い 23歳 冬のボーナス＆小夜の合格祝いで春休みの時期に旅行に行くことになった。 実家は時計修理を生業としている。子供の頃から父親の仕事を見ており、細かい作業に興味を持つようになる。子供の頃はあらゆるものを解体し、戻すという作業を繰り返していたが、直せなかったことも多々あり、父から怒られることも多かった。母は記憶にない。家族の中では母の話はタブーになっていた。 そのためか、小学生の頃に両親が再婚したことには戸惑いがあった。しかし、妹もできることを知った刻は子供ながらにしっかりしなくてはと考えた。解体癖はそのころから辞めた。 高校になると父の仕事を手伝うことしか考えていなかったため、専門学校に通って知識を得た。経験は実家で積めたため、高校卒業したら即戦力としてすぐに店を手伝うことができた。しかし、資格を得るために大学まで出ることを父に勧められ、仕事を手伝いながら大学に通い、時計修理技能士の資格を取得した。 時計の修理の腕を学びつつ、将来は海外で学ぶことも視野に入れている。 実家は自分が継ぐからと、妹には好きな道を選んでほしかったが、小夜もその道を選んだことに少し不安を覚えている。 書斎で銀のペンダントを手に入れた時から不運に遭うことが多くなった。財布を落としただとか、手や足を怪我してしまったこととか、小さなことだが続いてしまっている。 その最中で小さな幸福といえば、小夜と旅行ができるようになったということだろうか。父から「少しは羽を休めろ」と、今回の旅行を提案してくれた。 とても楽しい旅行をできると感じていた。 最近妹が何か隠していることを察しながらも、相談されないことに対して、いやな焦りを感じている。電話で父に相談するも「お前がわからないのに、お父さんがわかるわけないだろ」と言われてしまう。 聞いてしまっていいものか……と考えてはいるものの、小夜から言い出してくれるまでは待ち続けている。いつでも力になれるように準備をしながら。

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