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本名　黒澤　一樹（かずき） 身を隠して生きる売人の為、基本的にKで呼んでもらっている。 貧乏家庭に育ち、アルコール依存症の母を持つ。幼い時から常に金がないと言われて育てられた為か、中学生くらいを境に万引きを繰り返していた。集団で大型のものも万引きして他へと売り払う事を繰り返していれば悪質窃盗と判断されて家宅捜査からの逮捕。少年院で暮らしていたことも長い。そこで男同士のやり方も覚えた。母親は万引きを知っていたけれど、知らないを決め込んでいた。既にあまり母親とは縁がない状態。 てっとり早く金が稼げる仕事をしたい。未来の展望なんて見えていない、その場限りの生活を繰り返している。その生活をかえようにも自分には何もない。だから30くらいまでに死にたい。暴力を受けてる時だけが自分が生きていると実感出来る。痛い事が好きで痛みだけが自分がここにいると教えてくれる。全身入れ墨が入っていて、痛みの度に興奮してるから彫り師とよくヤってる。退廃的な生活。痛がる顔を見る事が好きな彫り師とは相性が良く割と付き合いが長い。ライトを消した施術台で慣らしもしないで突っ込まれる事にも慣れて、痛みは最初だけであとは快感に変換出来る体。誘導上手な受け（予定） 男と金の為に寝た事もあった。性癖を満たすためでなければタチもネコも両方いける。その時からハーブ常習犯で、常に頭の緩い発言をしていた。その時が一番頭がおかしくてアブセのところから諸々を買う事もあったが、常連となってからスカウトを受けてアブセのツテで売人をするようになって、落ち着いた。兄貴と呼んで慕ってる。アブセは精神安定剤。使いっぱなしの捨て駒から次の約束をくれた人。彼と出会ってから金の為に寝る事はなくなった。 Sとは気が合う。もしも30過ぎまで生きている事があるならきっと彼のように自分もなるのではないかと思っている。彼がSと名乗るから自分もKと名乗るようになった。偶に家に泊まらせてと強請る。夜明けの明るさと鳥の声がしてきたころにだらだらとベッドに入り、太陽が一番上にいる時間を通り過ぎて漸く身を起こすような怠惰な時間。「明日死ぬとしたら何がしたい？」とか「人生って楽しい？」とかよく聞いてる。 明るくて自由で世界のルールとかを重んじていない。いつだって笑って器用に生きてるように見えていて、悩みなんて何もなさそう。人生楽しそうと言われる事が多く、それを肯定してるが本当は日々死にたい。先なんて何一つわからないんだから。ずっと体の関係を持っているのは彫り師だけだが、別に一途なわけではない。彼はKにとってのホーム。

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