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音楽家家系の長男。双子の兄。 生まれて程なく双子の弟と競うように親に言われた習い事をこなしていたが、どうしてもフルートの演奏だけは勝てなかった。 弟はかなりヤンチャで天才肌な性格で、自分は冷静に物事を測る秀才肌であった。 高校卒業間際の頃に「こんな家出てってやる!!!」と両親の圧から弟が家出を繰り返してしまい、後から単が両親に 「2人で東京に上京する。弟の面倒も見るし、お金も送るからどうか家を出ることを許して欲しい」 と尻拭いするように懇願。何度も交渉の末に名門音楽大学に出ることを約束として弟の面倒を見に家を出る が、弟は音大に出ることを拒否。「親の人形になんてならない」と高卒でクラシックバンドを初めてしまう。 結局自分も音大に受からず、しかし親の名前を傷つけないために名門校の医大に入る。 いつも弟に振り回されて、いろいろと限界が来ていた。 ある日弟に誘われてクラシックバンドの演奏会を見に行った日。 のびのびと、誰にも縛られずにフルートを吹く弟の姿に我慢していたなにかが瓦解。 いつもいつもいつもいつも弟の面倒を見ていて、夢すらも奪われ弟の尻拭いのために親元からすら離れて 毎日勉強してストレスに耐えて周囲にいい顔をしたり弟のことで毎日電話してくる両親を嗜める日常に 琴線が切れてしまった。 山の中の旅行にきた際貯めていた鬱憤を全て吐き出す。本当は弟を殺そうと思って覡夜痲に行こうと言い出した。 が、よくわからないまま自分だけ生還。 そして弟を六ヶ月間捜索していた最中に崖から転落し、一生杖をつく生活になる。(STR4) バチが当たったのだ。そう思い込み、弟に謝りたいと心底願っている。 いやむしろ自分があの時弟を責めたから弟はいなくなってしまったのではないか? と自責している。

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