タグ： ソプスク お前も健康にしてやろうか

正義感が強く負けず嫌いな男性。 社会科教師。 中学時代にいじめを受けていた。サボりを注意したからか、押し付けを指摘したからか、明確な理由は分からない。陰口、無視、盗み、責任転嫁、暴行。些細な嫌がらせから始まったそれは、大人にバレないようひっそりと、そして計画的に、過激化していった。 人の期待を裏切る事が怖く、自分を追い詰めてしまうことがあった。 弟が一人おり、「お兄ちゃんだもんね」と言われて育った一景は、理想的な兄の姿で居続けなくてはと思い込む。そうでなくては両親から幻滅されると思った。虐められていることを悟られないように、家では笑顔を保ち、勉強を疎かにせず、学校には毎日通う。頼りになるお兄で居続けた。 サボってしまおうかと何度も思ったが、母の笑顔が一景に包丁を向ける。 打ち明けようかと何度も思ったが、父の期待が一景に拳を振るう。 いっそ死んでしまおうかと何度も思ったが、弟の瞳が一景の死体を嘲笑う。 怖かった。 逃げ道は、死んだ先にすらないと思った。 そんな一景が両親に「これ以上は通えない」と懇願したきっかけは、教師から叱責をうけたためである。 「相藤から無視をされて傷ついたという生徒がいる」 それは一景を虐めていたグループからの告げ口だった。意を決し自分が受けた被害の一部を告げ、身を守るためだと主張するも、教師は一景にこう言った。 「言い訳をするな。お前がやっていることは立派ないじめだ」 「あいつらにも反省すべき点はあるが、お前にも原因があったんじゃないのか」 これ以上は頑張れなかった。 様子がおかしい一景を見た両親はすぐに引っ越しを行い、転校したことでいじめからは逃れる事が出来た。 しかし、新しい中学校になったからといって安心することはできず、同級生とは最低限の交流しか行わず、友達を作らないまま卒業した。 一景の懇願で両親はようやくいじめに気づいたのだろう。新居に向かう道中、 「なぜもっと早く言わなかった」 と一景に言った。あなたたちが怖かったからだとは言えなかった。 両親は、一景に期待するのをやめる。一景は「可哀想な子」になった。 そんな一景が教師を志したのは、大学２年、成人の年になんとなく母がこぼした言葉がきっかけであった。 「◯◯さん、学校の先生になるんだって」 それは一景をいじめていた同級生の一人であった。 クラスメイトには何も言わずに転校し、教師を含む誰とも連絡を取らずにいたため、その後のクラスメイトの様子は知らなかった。 しかし、母のその言葉を聞いて瞬時に理解する。 そうか、なにも変わらなかったのか。 加害者であるという認識を持たずに卒業し、成長し、大人になった。だから、教師になりたいなどと言うのだ。自分が学校という場で何をしたのか理解していない。自分にそんな権利がないなんて思いもしていない。 自身が見た地獄が脳裏に甦る。 このままでは、俺のような人間がまた生まれる。何人も何人も生まれる。 子供に何を言ったっていじめはなくならない。してはいけないとわからないから、我慢が効かないから彼らは子供なのだ。 教師が動かねば、いじめは終わらない。 なのにその教師がよりによって反省もできない加害者とは、ああ、最悪だ。 自分とは縁もゆかりもない子供達の事を考えてしまう。そんな自分をバカだと思う。 それでも、考えずにはいられない。立ち上がらずにはいられない。 相藤一景は、正義感が強く負けず嫌いだ。だからきっと、いじめられた。 大学３年から教育課程の履修を行い、当然卒業までには間に合わないため、大学院に進学し履修を続け、教員免許の取得をした。教科は社会科だ。 二度とこんなところに来たくなかった。 それでも、俺がやらなくてはならないと強く思った。 沢山傷をつけられた、時間を奪われた、加害者を心底憎む自分でなくては、戦えない被害者を守れない。 逃げるのはやめよう。もう今さらだ。 もう一景には包丁を向ける母も、拳をふるう父も、嘲笑う弟もいない。 期待されない俺に、怖いものはない。 今でも中学の門に来る度に足がすくむ。しかし負けるわけにはいかない。 被害者を救うためには、側にいるだけではだめなのだ。 加害者を排除しなくてはならない。 生徒にはそれができない。 教師には、それができる。 「俺は、被害者の味方じゃない。加害者の敵だ」 そうならなきゃなにも守れない。 そんな自分が、心底嫌いだ。 ・いじめについて れっきとした犯罪であり、加害者は罰するべきだと考えている。 加害者を「いじめっこ」とよんでいる限り、いじめはなくならない。 ・自殺した生徒について 気にかけていた生徒だった。 「大丈夫」と言う生徒が大丈夫なはずがない、自分も幾度となく大丈夫と自身に言い聞かせていた。 クラスに馴染めていないようだった彼女を案じ、まずは本音を話せるくらいまで信頼関係を築かねばいけないと思っていた矢先の自殺だった。 頭が真っ白になった。 苦しむ生徒を救うために教師になったのに、何も出来なかった。とてつもない無力感に襲われた。 一景は、彼女の自殺の理由を知らなくてはならないと思っている。次を起こさないために。 【AF】 健康的なレシピの本（使用時、ジャンクフード以外の料理限定で制作〈料理〉の判定に＋10） 体に合う布団（使用して寝るとHP１回復） 【特徴表】 6-6 急速な回復力 新陳代謝にすぐれている。耐久力を回復するロールの結果に＋1 【花言葉】 ユーカリ 「新生」「慰め」「思い出」「再生」 貴方こそが希望の印。何度くじけても立ち上がるのが貴方だ。気高く、清く居て。きっと報われるだろう。残念ながら貴方は倒れるかもしれない。けれども大丈夫。後を継ぐ者はすぐ後ろに。 【備考】 イゴーロナクに関わるシナリオに参加した場合、そのセッション内では問題ありませんが、クリア後に触発され悪徳の一面が開花する。どういった内容か、その後の扱いについては KP･PL に委ねます。（復讐心・怒り・殺人衝動とかかなぁ）

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