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「別に。俺、それ興味ないからお前らで勝手にやっといてよ」 「悪いけどお前の裏アカ知ってるから。バラされたくないなら黙っててくれない？」 学業にはまったくと言っていいほど興味はなく、努力をしないままに平均よりやや低い点数を取り、行事に真面目に取り組む学生に呆れながらクラスの輪の端でサボり、それでいて友人との仲が悪いわけでもない。どこにでもいるような一般的な男子高校生。 他の一般学生と違う点を挙げるなら、彼の父親は失踪している。ギャンブルによって多額の借金を抱えて堕落した後、彼が中学二年生の時に突然姿を消した。一方で、残された母親も父の失踪をきっかけにして体が衰弱している。高校生活の傍ら、母親には「バイト」と称してネット界隈でハッカー紛いの作業をこなして小銭を稼いでいる。自分が持つ技術を自慢するつもりはなく、犯罪行為に近いものだと自嘲するが、何かの弾みで箍が外れれば転がり落ちるような価値観の上に彼は今乗っている。実際、リアルの彼自身、善行は自分のためにならないと思っている（母親がその最たる例）。 ただ、母親との関係は良好である。彼が辛うじて犯罪行為に手を染めていないのは間違いなく、善性の塊ともいえる温かい母親のおかげ。父親に対しては最初こそ恨んだものの、今はどうでもいいと思っている。「好き」の対義語が「無関心」とはよく言ったものである。 ちなみに、小学生の時に父親が唯一買ってくれたものが、今では年代物になってしまったノートパソコンだった。よほど嬉しかったのか、当時の司少年はそれを弄って遊ぶことが非常に好きで、そのうちにシステムやネットワークの内部などにも興味を示し、それらの技術に詳しくなっていった。 経歴　※▼印＝KPCとして参加 後藤真由美に全てを託して、自らの人生に終わりを告げる。探索者ロスト→「坂津朱鷺（さかつとき）」に転生（①「リリエッタと最悪の人々」）

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